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USB CABLE CHECKER 2(USBケーブルチェッカー2)をレビューする

以前から手に入れたかったガジェットをようやく入手した。Yahoo!ショッピング内のショップで実質4,600円ほどだった。USBケーブルの結線チェックだけならやや高額な部類だろう。しかし、EUでは来年秋までにすべての電子機器をType-C化させなければならないので、今後さらに利用が膨らむType-Cに備えておくことは重要だろう。

USB Type-Cのコネクタは12ピン×上下2列ある。安価な簡易版チェッカーはこのうちUSB PDで使用する最低限の5端子(VBUS,GND,D+,D-,CC)しかサポートしていないものが多い。しかし、今やUSB4の時代となり12ピンすべて調べられた方が望ましい。

狙っていたのは日本人が作ったこのチェッカーだ。あろえ (@aroerina2)さんという方で、LimePulseというWebショップ(現在は閉鎖)を起業し、同人ハードとして自身で設計、製作までして1000個のUSBケーブルチェッカーを販売したのが2017年のことである。本人のツイートを見ると海外にまで出荷したりそれなりの反響があったようだが、いかんせん1個の組み立てに30分かかるとのことで、チェッカー2を企画するにあたっては法人に任せることになった。

 

第2弾は有機ELディスプレイ(OLED)を搭載して、より細かい情報を表示できるようにした。製造、販売はビット・トレード・ワン社マイ・プロダクト サービスに任せたおかげで、アマゾンやヨドバシカメラなどでも購入できるようになった。半年間の保証書がついているのだが、わたしが6月に購入したものには5月9日のスタンプが捺されていた。かなり在庫の回転は速いようだ。

 

それでは早速ケーブルチェックをしてみよう。手持ちのC-Cケーブルを並べてみた。自分で買ったものもあり、何かについてきたものもあり。確かスマホの充電に使えず放置してあったものもある。

 

この短い2本があやしい。なぜこんな短いケーブルを持っているか記憶にない。

 

この小さな表示はWeird cable(奇妙なケーブル)モードということで、規格外のケーブルであることがわかる。本来あり得ない両側に5.1kΩのプルダウン抵抗が入っている。ちなみにCC1に表示されるかCC2に表示されるかで端子の裏表がわかる。

このケーブルはCCが点灯していないのでPDケーブルとして使用できず、USB 2.0までのケーブルとして動作する。

 

もう1本の短ケーブルもWeird cableモードだが、TX1&RX1が配線されているので9ピン仕様のUSB 3.0ケーブルなのがわかった。これもPDケーブルとしては使用できない。

 

最後に持っている中で最上級のUSB4ケーブルをチェックしてみる。AliExpressで1,400円で購入した。

 

見事に全点灯した。表示も通常モードになっている。GND-VCONN間に1kΩ抵抗を検出して、eMakerありと判定されている。作者が語るトラ技のYouTubeではeMakerの中身読み出しは回路上難易度が高く次への課題としているようだ。

 

というわけで、KM003Cで読み取ってやる。このUSBテスターは読み出したバイナリデータをベンダー名含めてテキスト表示してくれるのでありがたい。