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東京23区内の原付通行止め道路を原付二種でコンプリートする

免許を取ってバイクも新調したのになかなか本格的に乗ることができなかったスズキ アドレスV125Gにこの土日ようやく乗ることができた。伊豆半島を制覇する前にまずはこのバイクに慣れておかなければならない。また中古車なのである程度走って様子を見ておかないと途中で不具合が出ても困る。
 
テスト走行には何がふさわしいかを考えた。せっかくなので原付時代に走れず脇道に逸れざるを得なかった、一本気質な自分にとってはじくじたる思いを何度もさせられた原付通行止め道路を完全制覇してみることにした。
 
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リストアップするとこのようになる。対になったの間を原付は走ることができない。地下道や高架橋、またレインボーブリッジや東京ゲートブリッジのような長い橋が対象になっている。23区内だけで36か所存在する。ただ、これも随時規制が解除されたりするので最新情報はこちらで確認しておきたい。日本二輪車普及安全協会は規制解除の要望を警察庁都道府県警察にあげてくれている。それでも全国にはまだ500か所の規制区間がある。23区内はそのうちの7%を占めており、面積から考えると非常に原付泣かせな地域でもある。そのうっぷんを晴らすことにしよう。
 
1.井荻(いおぎ)トンネル・練馬トンネル
自宅から一番遠いところから始める。記念すべき1か所目は井荻トンネルにした。杉並区から練馬区にかけて環八通りに位置するトンネルである。
 
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いずれの原付通行止めエリアも事前にこのような予告標識が立っている。これに気付かず進入してしまう原付も後を絶たない。 初めて通る道であればなおさらだろう。
 
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今まで原付で通ることができなかったバージンロードがこれである。約1.2kmのトンネルで、なぜ原付を禁止しているのかがわからない。それほど難易度の高そうな道路でもなかった。
そのままトンネルは一瞬地上に出てすぐ次のトンネルに入ってしまうので撮影が細かくできなかった。
 
2.練馬春日町トンネル


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これも同じく環八通りにあるトンネルで約1kmと短いトンネルである。規制の必要はまったくない。
 
3.北町若木トンネル、練馬北町陸橋
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国道254号の上と東武東上線の下を通過するための約1kmの高架橋で、それほど難易度のある道路ではない。
 
土曜日初日は午後からだったのでこれだけにした。あとは日曜日に外郭を中心に攻めて、都心は次週に持ち越すことにする。

4.新小岩陸橋
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日曜日は朝8時半過ぎに出発してご近所新小岩からスタートすることにした。約800mの短い橋で半年で造り上げた驚きの短期工事だったようだ。原付を走らせてもまったく問題がないように思える。
 
5.鐘ヶ淵陸橋
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江戸川区の最西端取材のときに訪れた曲がりくねった旧中川のあるゆりのき橋通りを通って北千住方面に向かう途中にある。遠くにスカイツリーを眺めながら通行するこの道路は陸橋という名ながらくぐり抜けをする400mのアンダーパスになっている。わたしはくぐったので見れなかったが、交差点の地表部分には歌川広重レリーフが取り付けられた記碑があるそうなので行ってみるといいだろう。
 
6.尾長橋トンネル
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王子駅の北側に位置する600mのトンネルで、北本通りと明治通りを地下で結び駅前渋滞解消に役立っている。
 
7.新宿御苑トンネル
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王子から新宿に抜けようとバイクの機動性を活かして細い道を通って新宿方面に出ようとして失敗した。京浜東北線東北本線が抜けるこの魔のエリアは越すに越される根岸踏切であった。左右を示す赤信号が消えたと思ったら点き、全部消えたと思ったらまたどちらかが点き、永遠と続く開かずの踏切前で20分ほど立ち往生した。ようやく開いたと思った遮断器も渡り終えるや、すぐに閉じてしまった。1時間ぐらいは普通に締まりっぱなしのようだ。どうりで信号待ちしているのがわたしだけだったはずだ。
 
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新宿ではおなじみの新宿御苑地下を通る840mのトンネルである。ここはトンネルを通らなくてもほぼ同じ距離を地表側を通って行ける。ただ、信号機がない分はやはりトンネルが有利になる。
 
8.菅刈(すげかり)陸橋
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渋谷駅の西側は道路が複雑に交差しあっていて、原付でなくても危ないかもしれない。この360mの陸橋はイエローラインになっていて車線変更ができない。そのため、陸橋を渡り終えたところではしっかりと警官がいて取り締まりのドル箱になっているようだ。
 
9.渋目(しぶめ)陸橋
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山手通りの渋谷と目黒方面をつなぐという名前の割にはたった400mの陸橋である。
 
10.道玄坂上アンダーパス
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国道246号の池尻大橋から渋谷につながる途中も複雑になっている。アンダーパスありの片側オーバーパスだったり、そしてそのいずれも原付は通行できない。ぼやぼやしているとつい乗ってしまいそうな危険地帯だ。
 
11.新木場立体
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ここからは東京湾岸方面に場所を変える。湾岸道路の夢の島公園がある新木場はその名にふさわしくなく、高度成長期の東京を支えたごみ埋め立て地であった。アニメ ルパン三世 Part 1の最終回でルパンのアジトのひとつがこの夢の島であり、その場所を爆破して自爆したと見せかけて海を泳いで逃げるシーンで終わっているのが今も記憶に残っている。奥に見える煙突は新江東清掃工場のものだ。
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若洲海浜公園から恐竜橋とも呼ばれている2.6kmの橋は絶景であった。片側に東京湾、片側に都心のビル群を眺めることができる。ちょうど、2020年夏に向けて急ピッチで工事が行われているボート・カヌー用の海の森水上競技場も眼下に見ることができた。
 
3.第二航路海底トンネル
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青海と中央防波堤を結ぶ1kmのトンネルで若洲から東京ゲートブリッジを通って台場方面に抜けるのもなかなかオツなコースになっている。
 
14.東京港臨海トンネル
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総延長3kmのトンネルで距離が長いこともあり、原付を規制するのはやむを得ないかなと思う。ただ、ここが通れるかどうかで、江戸川区から湾側を通って一気に羽田空港に向かえるのでメリットは大きい。
 
15.京浜大橋
 
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羽田空港に向かう一歩手前の京浜島とつながる400mの橋になっている。原付時代はここが通れないためかなり大回りをして空港島に入る必要があった。
 
16.空港北トンネル
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1.5kmの空港とつながるトンネルだが、今回はガソリンが底を尽きかけたためここで断念。空港に入ってガス欠ではシャレにならないためだ。次週再チャレンジしたい。今週はここまで。

17.東京湾岸道路 羽田空港内起点
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一週間日付を改めてのチャレンジは羽田空港から出発とした。
千葉市から横須賀市までをつなぐ国道357号線を通称湾岸道路という。東京湾に浮かぶ埋立地をルートにしているためいまだに未開通エリアが多数存在する。羽田空港内もそうで、ここから乗り始めるとそのままトンネル・橋を経由して大井まで行ってしまうので原付はここで締め出されている。
 
18.大井環七立体
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ここも湾岸道路の一部で、クロスする環七との渋滞を解消するために造られた。原付は渋滞の交差点に突っ込んで行けということなのか。
 
19.レインボーブリッジ
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正式名称を東京港連絡橋という。踊る大捜査線こち亀でも登場し、東京を代表するスポットのひとつである。ここが原付二種で通れる意義は大きい。並走する首都高速はほぼ直線で橋を通過するのに対して、一般道とゆりかもめは360度回転する約1kmのループ橋を楽しむことができる。元々高架を走ってくる高速と違って、一般道は勾配を考慮しての構造になっている。ゆりかもめは高架を通っているがパワーを考えてのことのようだ。
 
20.湾岸アンダー
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レインボーブリッジを芝浦側から入ったあと、出口から直進をして湾岸道路の下を通って抜けるアンダーパスである。時折、アンダーパス内に移動式オービスを置いて出口でいらっしゃいませをやるようなので注意したい。
 
21.青海トンネル
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レインボーブリッジから湾岸アンダーを抜けて第二航路海底トンネルに向かうための短縮路になる。
 
22.東京港トンネル
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湾岸道路の台場と大井をつなぐトンネルは台場側から入る西行きしか開通していない。およそフジテレビ前ぐらいから原付規制ルートが始まり、そのまま東京港トンネルに突入する。
 
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これが東行きの入り口で現在も閉ざされたままとなっている。2018年度中に開通させると言っているのであと2ヵ月しかない。だが、具体的な日程は今も明らかにされていない。

23.新橋・虎ノ門地下トンネル
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東京都市計画道路幹線街路環状第2号線という長い名称の道路で、このうち新橋4丁目と虎ノ門2丁目がトンネルで結ばれている。
 
24.赤坂見附陸橋
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永田町と赤坂を結ぶ260mの短い陸橋で、下を走る外堀通りとの渋滞を緩和している。
 
25.昭和通りアンダーパス
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東京駅の東側を山手線とほぼ平行に走る昭和通りは交差する道路を避けるため神田から新橋に相当する部分まで全部で5か所の地下道が作られている。また、日本橋駐車場、宝町駐車場、東銀座駐車場がこのアンダーパス内が入り口というおもしろい構造になっている。
 
26.晴海通りオーバーパス
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晴海方面から豊洲に抜ける方向だけオーバーパスになっている。
 
27.日比谷地下道【通過漏れ】
二週かけてでコンプリートかと思いきや、一ヶ所忘れてしまっていた。また、次回に残しておきたい。十分チェックしていっても忘れるぐらいの原付規制だと思っていただければいい(言い訳)。
 

原付二種湾岸周遊コース

さて、これで終わってしまうとただの原付通行止めの標識を並べただけである。すべて回ったからこそ導き出せる原付二種を取ったらここを走っておけというのを考えた。走って一番よかったのは東京ゲートブリッジだ。中央部分以外は吊り材がないので、見晴らしがいい。海側、内陸側両方走るのがいい。また、レインボーブリッジは360度パノラマが楽しめるループ橋がいい。新木場交差点を起点終点にして、この2つの橋を往路復路通って戻ってくるルートにした。
 
往路
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スタートしてすぐに東京ゲートブリッジ海側の景色が楽しめる。思わずバイクを停めて景色を楽しみたくなるが、もちろん駐停車はできない。このあと、レインボーブリッジを通って2つ目の信号を右折したところを中継地点とする。
 
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Uターンは禁止なので、いったんこのエリアに入って休憩をして復路に入ろう。
 
復路
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復路と言いつつも倍の距離がある。レインボーブリッジを戻って、片方向だけが通じている比較的新しい東京港トンネルを通って羽田空港の先端で折り返す。
 
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起点から一番遠い折り返し地点だ。運がいいと移動中の飛行機が見える。また、橋を渡る飛行機も見れるだろう。あとは臨海トンネルを通って新木場まで一本道だ。往路45分、復路90分なので、休憩を入れて2時間半あれば戻ってこれるだろう。原付二種を取ったらぜひ走っていただきたいルートだ。