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Galaxyで夜景に挑戦、ナイトクルーズ「レインボーブリッジ周遊便」

週末ごとに何か予定を入れないと落ち着かないので週始めにプランを練る。そんな中で目に飛び込んできたのが通勤列車内で見かけたナイトクルーズの中吊り広告。ライトアップされたレインボーブリッジの写真を見て自分も新しいGalaxyで撮ってみたいという思いがこみ上げてきた。
 
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早速、スマホで該当するページを検索すると公益財団法人 東京都公園協会というちょっとお堅い感じの団体が運営していた。都内に点在する庭園の運営のみならず、水上バスの運行もしていたとは驚いた。使用している水上バスは東京都建設局が所有する。観光として利用する一方で、災害時に防災船として利用される役割を担っているそうだ。
 
さすがに7月18日(火)で22日(土)は無理だろうと予約サイトを見てみるとなんと空いているではないか。価格は大人1,650円と映画一回分ぐらいの料金設定になっている。繁忙期には2便運航になっていて、18時半出発と19時出発がある。夜景を撮りたいのだからより日没後時間が経っている方がいい。迷わず19時出発を選択した。予約はPassMarketというYahoo! JAPANが運営するデジタルチケットなので購入は簡単だった。すぐにQRコードが発行された。
 
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22日当日、はやる気持ちを抑えられず18時過ぎに到着してしまった。両国発着場の受付は18時半出発の客であふれていた。
 
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ただ、第二便の受付もすでにできるというのでスマホ画面を見せた。てっきりQRコードを読み取るのかと思いきや、併記されているDJ-63という番号を読み上げて向こうの台帳と突き合わせているだけだった。
 
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なんたるアナログ、名前を言われたので返答をすると乗船整理券をくれた。乗船番号10組目ということになる。グループの場合は代表が受付をする。この番号順に案内されるので、クーラーの効いた客室を陣取りたければ早めに行くことをおススメする。
 
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早めに受付を済ませたので水上バスが到着する隅田川を視察に行った。当日の日の入りは18時53分、18時過ぎでは西の空はまだ明るさを保っていた。
 
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18時半の第一便乗船時間となったので涼しい発着場事務所に戻った。座る席もある。場内のモニタからは乗船状況を見ることができる。
 
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いよいよわたしの乗船となった。10組目でこの位置になる。船内の飲食は持ち込み自由なので、席に座って宴会を楽しみたい団体は手にいっぱいの荷物を持っている。
 
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わたしは最後尾に着席した。前の客室は部屋になっているためガラス越しでしか撮影ができない。この位置なら視界をさえぎられないワイドな撮影を行える。19時定刻に出発した。
 
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こんな注意があってちょっとビビったが実際にこの日かかることはなかった。
 
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これが出発してひとつ目の蔵前橋(くらまえばし)を通過したところになる。奥に見えるのはNTT蔵前専用橋なので人は通れない。水道橋も兼ねた通信線トンネルを渡す橋になる。しかし、東京は改めて橋の多い町である。こち亀は下町を象徴するマンガだったため、作中でもよく橋が登場した。
 
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隅田川を遡上すると左岸(以前霞ヶ浦編で取り上げたが、川岸の左右は上流から下流を見る方向でいう)に黄色いモニュメントがそびえるアサヒビール本社が見えてくる。これ、正直に言うと最初はうんこだと思った。実際に「うんこビル」で検索するとこのスーパードライホールと金の炎(フラムドール)が出てくる。1989年にできたのでもう28年経っている。うんこの上に見えるのが東京スカイツリー、右がUR、左がリバーサイドホールとさらに左が墨田区役所である。手前に赤く彩られた吾妻橋(あづまばし)がある。
 
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スカイツリーがそびえる足元には今もこうしたバラック住まいがある。都会の陰と陽が垣間見れる。おそらく東京2020までには外国人に見せたくないものとして小池都政が撤去を行うであろう。
 
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19時12分、言問橋(ことといばし)を過ぎて、桜橋(さくらばし)が見えたところで折り返しとなる。
 
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19時15分、先ほど見かけてからわずか8分しか経っていないが日没後の暗闇は急速に拡がってていく。
 
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こうして支川でもライトアップされる橋が多い。
 
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出発してから30分で永代橋(えいたいばし)まできた。22時までスカイブルーのライトアップは行われる。
 
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佃大橋(つくだおおはし)を過ぎて聖路加(せいるか)ガーデンのツインタワー前で別の水上バスが停泊していた。この奥には聖路加国際病院があり、その名誉院長日野原重明氏が18日に105歳で鬼籍に入ったニュースは記憶に新しい。
 
よど号ハイジャック事件の旅客機乗客であり、またオウム真理教地下鉄サリン事件では6300人の被害者のうち1割に当たる640人を受け入れた院長である。「今日の外来は中止、患者はすべて受け入れる」と院内に一斉放送を行う大英断は一介の雇われ院長ではとてもできないだろう。戦争、よど号事件といった体験がその後の人生を支えた。
 
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この事件ではこの病院と関連して名古屋に本社のある医薬品卸スズケンが活躍した。2010年度版「スズケングループCSR宣言書」にはこの記述がある。
 
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ずいぶん脱線したのでクルーズに話を戻そう。勝鬨橋(かちどきばし)は隅田川にかかる最後の橋であり、最も有名な橋でもある。これは跳ね上げの右岸にかかる方になる。こち亀ではマンガ、アニメとも盛んに登場したが、何といっても映画版では暴走するミサイルを空中に打ち上げる発射台として使用するために稼働するはずのない可動部を跳開させた。
 
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レインボーブリッジを手前にしてライトアップされた東京タワーが登場する。本来はこういった家族連れやカップルで乗船するのが普通だろう。スマホのカメラテストのためにボッチ乗船なんてわたしだけかと思ったら同じく一眼レフ片手のカメラ女子がひとりいた。
 
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レインボーブリッジが近づいたので水上バスの展望フロアに上がった。そこは夜景を撮らんとする人であふれていた。
 
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19時50分、レインボーブリッジをくぐった。レインボーと言っても虹色に光らせるのは限られたときであり、通常はこのような単色ライトアップになる。
 
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お台場が見えたところでUターンとなる。フジテレビジョンビルはプロジェクションマッピングが楽しめる。
 
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レインボーブリッジを見送りながらこの後はしばらく見どころのない景色が続くので船内を散策してみる。
 
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水上バス先頭部分はクーラーが効いているため密閉されている。
 
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おそらく最初から最後まで夜景なんて見ちゃいない一行が酒盛りをしていた。全席自由席なので早めに受付を済ませた人はこの涼しい部屋で90分のクルーズを楽しめる。
 
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操舵部分はこのようになっている。ただでさえ観光船の多い隅田川なので往来には細心の注意が払われる。
 
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20時7分、アーバンドッグららぽーと豊洲のクレーンイルミネーションが見えた。実際にクレーンとして使用しているわけではない。
 
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20時30分、最後のライトアップ清洲橋(きよすばし)とかねふくが見えてくるとナイトクルージングの旅は終わりを告げる。
 
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20時37分着岸、正味97分の船旅であった。
 
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1,650円で十分楽しめた。7月の開催はもうないので楽しみたい方は8月になる。夏休み中なので土日とお盆休み中に敢行される。本ブログ執筆時点で8月26日(土)はすべて完売になっている。夏の夜長、隅田川沿線の夜景を楽しみたい方はぜひお試しあれ。次回は8月5日(土)の花火編に続く。