多良間島への渡航は宮古島の平良港を朝9時に出発する。時間があるのでは島内唯一のマクドナルドでモーニングをすることにした。朝5時45分に到着した。24時間営業のはずが前日夜から業者清掃なら仕方がない。しかし、6時を過ぎても一向にオープンする気配がない。ぼちぼちと客は来るのに誰も騒いでいない。20分ぐらいしてすき間から中を見ると普通に準備をしている。予告時間をとうに過ぎているのだからアナウンスぐらいして欲しい。結局、扉が開いたのは6時半だった。これがウチナータイムというやつだったか。焦っているのはわたしだけだった。
多良間島から帰った後は、伊良部大橋を見渡せる位置にある宮古サンセットビーチに向かって太陽が沈むシーンを撮影することにする。日の入は18時半ごろなので15分前ぐらいからスタンバイの人が増え始めた。
伊良部大橋下の水平線に陽が沈むまであと10分だ。
がーん、水平線間際にかかる厚い雲のおかげでそのシーンは観れなかった。なに、もう一度明日チャンスがある。また来よう。
翌日は台風17号の影響もなくなり快晴となった。市街地に一番近いパイナガマビーチではお姫様抱っこで記念撮影をするカップルがいた。
下崎埠頭の先に豪華客船が停泊していた。調べると香港を拠点とするドリームクルーズ客船だった。さすがにこれだけ大きいと船酔いとかはないのだろうか。
市街地から近いビーチとして砂山ビーチも有名だ。小高い砂山を登って下っていくと海が広がっている。
以前は入れた岩の下が立ち入り禁止になっていた。
年齢のいったカップルが何をするでもなくただビーチにたたずんでいた。こういった何もしないバカンスが一番いいのかもしれない。
宮古島の北端、宮古島海中公園を過ぎて少し走っていると遠くの岩の上に透明な物体を発見した。最初目の錯覚かと思いよく見直すとはやり半透明の円柱だった。
プライマルリズムというアートプロジェクトのようだ。2011年7月に完成したとあるので以前来たときもあったようだ。
東平安の対極に西平安名岬がある。
大神島にもあったロック岩がひとつ見える。
池間大橋根元には雪塩製塩所がある。パウダースノーのような塩が特徴だ。
その塩がまぶしてあるソフトクリームはなかなか濃厚でおいしかった。塩で甘さを引き立てるのはスイカに塩をかけるようなものだろうか。
島尻マングローブ公園もやや先端にある。
木製遊歩道を10分ぐらい歩くとカニの生態を間近で見ることができる。
平瀬尾神崎ビーチは島の北東部に位置し地図上では書かれているものの今回最大の難所であった。まずビーチに向かう道が整備されていない。車では到達することができない。原付でなんとか荒れた道路のアップダウンをこなしながらたどり着いた。途中何度も引き返そうと考えるが思い直して20分、ようやくビーチにたどり着いた。
そこはたぶん誰も来ていないのではと思わせるビーチだった。ただ、苦労して来た甲斐があるかというとそれほどでもないのが残念だった。今後もこのエリアの開発はなさそうだ。
夕暮れが近づいたので急ぎ昨日の宮古サンセットビーチを目指す。今日はギリギリ水平線に沈む太陽が観れた。
初日はマクドナルドにやられたので、最終日は宮古島市公設市場で朝食を摂ることにする。朝7時からオープンというのは事前に調べてある。
7時を数分過ぎたが開く気配がない。一軒だけやっている弁当屋に聞いたら、みなさんまちまちですねー、お昼ぐらいには全部開くんじゃないですかって感じだった。
いやいや、ほとんど開いていないお店もありまっせ。
とりあえずお弁当400円、お茶100円の朝食にありついた。他にも似たような目的の観光客がうろついていたので、どこもやっていませんよと教えてあげた。市場という単語が付くと朝が早いというのは内地の人の勝手な思い込みである。
念のため15時にもう一度立ち寄ったら店舗は出揃っていた。
宮古島には至るところ設置されている宮古島まもる君は伊良部島や多良間島にも人事異動している。
島の東エリア比嘉ロードパーク付近は交通量が少なく、まっすぐな道が多く走りやすい。
さらに進んでいくと浦底漁港が海岸沿いに見えてくる。切り立った海岸のはるか下に突然見えるので驚く。時間があれば降りて行って見るといい。
レンタルバイク返却まで残り数時間になった。市街地に折り返すことにする。そういえば伊良部島大橋辺りで見なれたマリオカーが疾走しているのを見た。アキバとか書いてあるので東京から持ってきたのだろう。
最後のミッションとして航空機撮影がある。下地島の17エンドで撮影できなかったためやむを得ず宮古空港にて撮影することにした。ちょうど同じ目的の御仁がいた。航空機無線も傍受しているようで装備がマニアっぽかった。
無事目的を果たした。本来は海と誘導灯、青空が背景としてある中での機体撮影を予定していたがこれでよしとする。もう残り時間が1時間しかない。
レンタルバイクを返却して、空港までの送りをしてくれるかと思いきや、またもじゃあタクシーを呼びますという。それじゃあ送迎サービスじゃないだろうと思いつつ手配されたタクシーで空港に向かった。
結局、滞在4日間中は雨に降られることはなかった。わたしが帰った後にすぐ台風18号が来ていたことを考えてもラッキーな宮古島旅行となった。
フライトまで時間があるのでここも以前利用した空港内で1000円ぽっきりと晩酌セットをいただいて飛行機を待つ。
18時20分、宮古島をあとにした。次来れるのはいつになるか。金融カレンダーの勤務先なので今までと大型連休が違う。代わりにローシーズンに取ることができるのでその辺は融通が利くのかもしれない。これで102日間の休業期間を終えてまた10年働くことにする。ゴールは短いようで長い。