tomoca2の ブログ

tomoca2のブログ

since 2010.5 Yahoo!ブログより移行

築地市場~大國魂神社(府中市商工まつり)~江戸川区花火大会

当ブログにコメントを寄せてくれる数少ないひとりがtakeshiさん、府中プッシュがすごいのでレスでお約束した通り8月5日(土)に大國魂神社を訪ねてみることにした。ただ、単に府中市に行って太鼓を見るだけではもったいないので、事前に府中市を勉強してみた。
 
イメージ 1
 
ご覧の通り、周りを調布、稲城、多摩、日野、小金井、国分寺、国立という7つの市で取り囲まれた中にある。国土地理院が発表した平成28年全国都道府県市区町村別面積調によると東京都にある62市区町村では20番目の29.43平方メートル(離島を除いた場合は16/53)という大きさになる。隣接する7市と比べて最大面積都市である。
 
府中というとイメージするのは競馬、刑務所、東芝ぐらい。わたしの知識が貧困なだけかもしれないが、いつもは中央高速で通過するだけになってしまっているので改めて原付で回ってみるのもいいだろう。夕方は江戸川区花火大会レポートがあるので、本命の大國魂神社を中心として、お昼過ぎには終われるようにプランを練った。
しかし、府中に行く前に寄り道をしなければならない。8月3日(木)午後5時前に築地場外市場で火災が発生した。ネットやテレビで流される光景は目を覆うばかりであった。狭い範囲に建物が密集している点では2016年12月22日に発生した新潟県糸魚川市駅北大火よりも心配するところだったが、7棟を焼いて約15時間で鎮火した。場外なので、築地市場豊洲市場の移転問題とは直接的に関係がないと言えなくもないのだが、外国人の観光場所としても有名になっているのでその影響を心配して現場を見てきた。
 
イメージ 2
 
当初この大野屋が火元と見られていたが、のちにこの裏側で接するラーメン井上と判明した。
 
イメージ 3
 
火災から1日半経った土曜日朝でもまだ消防が現場検証を続けていた。このきくや中村の3軒左隣りが井上になる。
 
イメージ 4
 
人出についてはまったく心配する必要がなかった。朝8時半でもこの人の入りであった。この右側のブロック塀の中側一角は焼けてしまっているのだが、戦後の闇市を彷彿とさせるような場所に集う人間のたくましさがそこにはあった。奥には名物社長のすしざんまいが見える。復興は早いだろう。さて、目的の府中市へ向かうことにしよう。
府中の南側は多摩川に沿って成り立っている。ここでまた、原付で行ける府中市多摩川下流・上流を攻略してみよう。
 
イメージ 5
 
築地から1時間半で府中市多摩川左岸の下流に到着した。ちょうど右下の青い車が停まっている位置にある標識が調布市との市境になる。
 
イメージ 6
 
パノラマ撮影をするとこんな感じになる。ということで、この道路上の白いラインが最下流ラインであり、ここから多摩川に沿って上流まで行ってみよう。
 
イメージ 7
 
30分ほどで到着した。この水色のラインが国立市との境になる。
 
イメージ 8
 
道路上では奥に見える多摩川通りの標識辺りが最上流ラインになる。この多摩川堤防はジョギングとサイクリングの格好の場所になっている。風がなく蒸し暑い日中にもかかわらず、多くの人が行き交っていた。
 
イメージ 9
 
多摩川最上流からは20分ほどで大國魂神社に到着する。ちょうど、金曜日から第57回府中市商工まつりが行われていた。神社につながる境内すべてがお祭り会場なのだ。
 
イメージ 10
 
入ってすぐ左のちびっ子会場ではSLと新幹線に乗れる特設コーナーが人気だった。
 
イメージ 11
 
さらに進むとイベント会場の壇上では前日に決まったばかりのミス府中第1位のミスさわやかさんがあいさつをしていた。優勝賞金10万円の他に副賞として旅行やホンダの原付バイクが贈られている。ヤマハの19800円中古原付の身としてはうらやましい限りだ。左に見えるのは府中市商店街連合会のゆるキャラフーちゃん。商工会もウマ推しのようだ。
 
イメージ 12
 
そして突然ステージ上に仮面をした5人組がけたたましい音楽とともに現れた。自らをして最強の地下アイドルと名乗るのはその名も「仮面女子」。今日来ているジェイソンマスクのアリス十番以外に、ガスマスクのスチームガールズ、鉄仮面のアーマーガールズの計3つの仮面ユニットがあるそうだ。
 
イメージ 13
 
仮面をした女子を見て楽しいのかと思っていたら、ちゃんとマスクを取ってくれた。じゃあ仮面女子じゃないじゃんというツッコミをよそに会場は盛り上がっている。ただし、最前列にいる府中市のお年寄りは生暖かい目で見守っていた。
 
イメージ 14
 
そうは言ってもこの人数である。テレビ中継こそなかったものの、野外ステージは外気の熱をさらにヒートアップさせていた。
 
イメージ 15
 
その他、会場には府中の主要な産業がブースを出していた。JRAの巨大盤面ピンボールには子どもらが群がっていた。
 
イメージ 16
 
ギャンブルつながりで市内にはボートレース多摩川がある。ん?なぜ大田区平和島が出張っているのだ。謎だ。多摩川をさらに下流に行くと調布市になるが京王閣競輪場がある。3大公営ギャンブルがひしめくエリアだ。他にはサントリービールの工場や東芝が出展していた。府中を周遊しなくても主要な産業はここで一度に見られてお得だ。
 
イメージ 17
 
ビールは飲めないのでお昼にすることにした。一般のお祭り会場で見られるテキ屋はいない。商工会のやるイベントでは地場の店舗が出張すればいい。お昼は300円の焼きそばにした。お祭り会場では安いのだろうが、原価的にこの肉なし焼きそばはやはりお祭り価格である。
 
イメージ 18
 
市内の食品卸業者が半額イカを売っていた。
 
イメージ 19
 
お、地元のモノを売っているのかと思ったら、青森、長野とまったく関係がないではないか。
 
イメージ 20
 
お祭り会場を抜けるとようやく本殿が見えてくる。
 
イメージ 21
 
その一角に日本一大太鼓を展示する宝物殿がある。早速日本一を拝見しよう。
 
イメージ 22
 
なんとえびすさんが通せんぼ。200円の拝観料がいる。ごていねいに入口からは太鼓が見えないと注意書きがしてある。どうしても200円を取りたいらしい。しかし、ちょっと待て、撮影厳禁とあるではないか。それでは入る意味がない。
 
 
残念ながら公式サイトからの画面流用でご容赦いただきたい。takeshiさんによるとくり抜き太鼓としては日本一とのことである。
 
イメージ 23
 
本殿を左に行くと人形流しという看板が目に入った。
 
イメージ 24
 
人形の紙に名前を書いて水に流す。水溶性の紙のため流れるにしたがって形が崩れていく。最後にはばらばらになってしまう。水と一緒に流し去ってしまいたいものがある人が行ってみるといい。ここで、あるものに気が付いた。
 
イメージ 25
 
奥にあるサナギからかえったばかりのセミが今まさに1週間の生を費やすべく羽根を開かんとしている。足に付いているのは溶けた紙だ。
 
イメージ 26
 
神社境内では見られない観光スポットをあと2か所だけ回って府中市を終えよう。Sizzlerというファミレス駐車場の片隅に1964年東京オリンピック競歩折返記念碑がある。当時の国立霞ヶ丘陸上競技場から青梅街道を隔てたこの地点が25kmということになる。
 
イメージ 27
 
競歩の50kmよりマラソンは短いのでその折り返しは調布にある味の素スタジアムになる。この時の競歩1位はイタリアの選手で4時間11分12秒であった。
 
イメージ 28
 
府中市最後のスポットがここ。観光マップを見ていて気になった。江戸時代に玉川上水の工事で失敗した役人が処刑されるときに「かなしい」と嘆いたことが由来になっている。しかし、今はこの指標が一本立つのみで、何の説明書きもなく、わたしまでかなしい気持ちになってしまったところで府中市を締めくくることにする。
一週間前の隅田川花火大会はあいにくの雨模様プラス風がないため花火自身の煙で大輪の花がうまく見えなかったとニュースになっていた。とくに悲惨だったのは東京スカイツリーから眺める900人限定のイベントで、安くても9800円、人によっては47000円をはたいて真っ白の煙を眺めたのだ。貧乏人だけではなく金持ちも銭を失う第40回隅田川花火大会であった。
 
イメージ 29
 
江戸川河川敷で行われる江戸川区花火大会は第42回となった。19:15~20:30なので、原付で18時半ごろに着くように向かった。すでに辺りは封鎖されているが、原付はエンジンを切って押して歩けば自転車なのだ。関所を突破したらあとは歩行者に気を付けて会場近くの篠崎公園まで走らせ空きスペースに駐輪する。この行列は女性のトイレ待ち。花火大会来場者数全国一の139万人(江戸川区側は90万人、対岸の市川市側49万人)は伊達ではない。待ち時間も含めて2時間弱のイベントなのでぜひ事前にトイレは済ませてなるべくその時間は用を足さないようにたしなんでおきたい。
 
イメージ 30
 
いきなり行って江戸川区花火大会を楽しむコツは昨年公開しているので参考にしていただきたい。まずはこの6番出入口はこの花火大会に多額の寄付をしている関係者しか入れない。
 
イメージ 31
 
この5番出入口は庶民の味方、この階段を19時ぐらいに上がるのがベストだ。というのもこの先のエリアはすべて陣地取りをされていてフラッと行って座るスペースなんて残ってやしない。また、立ち止まっていても警備員に注意されてしまう。とにかく牛歩戦術のごとく、ゆっくりでも歩き続けるのがこの花火大会の最大の攻略方法である。
 
イメージ 32
 
ここが歩行用のエリアになる。今女性がいる位置を19時10分に通過するのがポイント。このまま歩き続けて先ほどのVIP用6番出入口付近まで行ったら折り返してまたここまで戻ってくる。この入口に入った時から立ち止まることは許されない。1時間20分、貧者の行進が始まるのだ。ってしっかり往復禁止とあるではないか。わざわざ競歩折返記念碑を見てきたのだからそこはご容赦いただきたい。
 
イメージ 33
 
19時、会場は所狭しと人の波で埋め尽くされている。
 
イメージ 34
 
去年と同様、ドコモが臨時で中継車を出しているがこんなもので追いつくはずがない。会場近くに入った時から輻輳(ふくそう)と呼ばれるパケットの渋滞が発生している。LINEで画像を送ることはまず不可能、テキストも何回か再送してようやく送られる始末だ。この状態は結局花火大会が終わっても、会場からかなり離れるまで解消しなかった。ドコモにはもう少し非常用の回線確保に尽力していただきたい。
 
イメージ 35
 
19時10分予定通りに行進を開始する。
 
イメージ 36
 
この前を行く人たちは同じ目的だろうか。
 
イメージ 37
 
そして開始の19時15分に計算通りに目の前で大音量の音楽とともに花火大会が始まった。花火関係者以外ではVIPよりも最前列で観れる特等道路なのだ。
 
イメージ 38
 
まるで銀河系を思わせるようなきらめきである。しかし、この煙が後々観賞を苦しめることになる。
 
イメージ 39
 
読売新聞の文字が燃える中、煙の中を花開く花火たち。この辺からちょっとヤバいのではないかと感じ始めた。花火は煙を消し去る適度な風が必要なのだ。
 
イメージ 40
 
富士に花火の雨が降り注ぐ圧巻の景色だ。
 
イメージ 41
 
思わず花火師ものけぞって撮影するほどの迫力だ。
 
 
音と光の祭典を見てもらうために動画でも掲載しておこう。
 
イメージ 42
 
イメージ 43
 
虹色に輝く花火は2020年の5輪をオマージュしているのか。
 
イメージ 44
 
ライトアップされたしだれ桜を思わせる花火に歓声と拍手が鳴り響く。
 
イメージ 45
 
地表近くでさく裂する大量の仕掛け花火は近くで見るもののみの特権である。
 
イメージ 46
 
イメージ 47
 
こうなるともう止まっていけない通路は観覧席へと早変わりする。警備員の叫び声はむなしく爆音にかき消されていく。
 
イメージ 48
 
いよいよフィナーレの20時30分となった。
 
イメージ 49
 
花火を見ているのか火事場を見ているのかわからなくなる。最高のクライマックスで幕を閉じた。
 
イメージ 50
 
20時半近くに6番出口付近に戻れるように行進を調整するのも大切である。それでも通路はあっという間に埋め尽くされる。渋谷でおなじみとなったDJポリスが活躍する場もなく、花火客はそれぞれの方向に散っていった。わたしも会場から数キロ離れた地点でようやくデータ通信が復活してLINEのチェックを行い、遅れての配信を行った。来年はほどよい風で視界良好、撮影良好の花火大会になることを望む。