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東京都から一番近い日本海はどこだ

このブログでは現実的に行くことができる最端を目指してきた。大きくは日本全土であり、東京都や千葉県でも実施した。実は国土地理院ホームページにも日本と都道府県市区町村レベルの東西南北端点情報が掲載されていた。最もこれはあくまでも地図上の話なので行くことができない場所がほとんどだ。
 
東京に来てほとんどの行動範囲は当然太平洋側になる。日本海側に原付で行くにはちょっと勇気がいる。でも一回は行ってみたい。それなら東京から一番近いところに一回行けばいいのではないかと考えた。東京からの起点は東京都庁に設定した。北緯35度41分22.1秒、東経139度41分30.3秒が東京都庁の場所なので、Google MAPの検索窓に「35°41'22.1"N 139°41'30.3"E」と入れてやるとその地点が表示される。
 
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検索された場所で右クリックをすると距離を測定と表示される。東京都庁を起点に距離を測ることができる。
 
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まず大まかに地図の縮尺を粗くして大体の日本海側の位置でクリックする。この例では直線距離209.59kmと出た。
 
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今度は縮尺を細かくしてクリックしてできた終点の○をつまんで移動させる。海に面した一番最短となる距離を探っていく。最終的にはこの角位置37°12'09.1"N  138°16'58.9"E、210.192kmの位置が都庁から一番近い日本海ということになる。
 
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もう少し粗めに見ておくとこの位置となる。地理的には直江津付近である。
 
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改めてYahoo!地図でスタートとゴール設定をして一般道での距離を測定してみた。286kmの道のりで7時間強と算出された。朝7時に出発したとして休憩を入れて夕方4時には到着しそうだ。何と言っても暗くなる前には到着しておきたい。決行は今週末5月14日(土)とした。道中記は改めて追記することにする。
 

5月14日(土)
久々の原付長距離となる。はやる気持ちのせいか早起きしてしまった。準備は前日までに終わらせているのでモーニングコーヒーだけ口にして朝5時45分に出発した。体調万全、天候よし、予定より1時間早く出発するので午後3時には目的地に着くはずである。
 
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6:45am 1時間で埼玉県の県境に達した。この後、8時にトイレ休憩も兼ねてマクドナルドでマックモーニングをした。
 
9:05am 群馬県に渡った。残念ながら路肩のほとんどない橋の上であったため写真が撮れなかった。
 
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11:30am 長い長い三国峠のトンネルを抜けるとそこは新潟県だった。湯沢町である。
 
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ほどなくして苗場スキー場が表れる。当然この時期はスキーをやっていないので森林ウォーキングをしようということらしい。
 
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12:15pm 道の駅みつまた、これが最後の休憩になる。ちょうど昼時なので米どころ魚沼産のこしひかりをいただくことにした。足湯も無料で楽しむことができる。
 
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1:00pm 越後湯沢を抜けてさらに峠は続く。途中防寒具を冬用に替えた。長いトンネルがかなり寒い。
 
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3:00pm ついにヤフー!カーナビに設定した東京都から最短距離の日本海に達した!!ん??地図を眺めているのと実際に来るのでは大違い。とっくに埋め立てられているではないか。ヤフーだけではなくグーグルも同様になっている。では、真の最短日本海はどこだ!
 
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奥に見えるのは上越火力発電所、この位置が目指す場所であった。東京を出ること9時間ぶりに我が原チャリに日本海の荒波を見せることができた。
 
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緑が地図上の最短、ブルーが実際に立っている場所である。これほど差があるとは。早く地図データをメンテして欲しい。
 
さぁ、目的を達成したので思い残すことはない。しかし、そのまま日帰りするのは体力的にもきついし、夜のツーリングは危険だ。最初からネットカフェで仮眠するつもりであったので時間はたっぷりある。ここ直江津には電車でGO!2高速編でお世話になった北越急行ほくほく線がある。北越急行の終点犀潟駅は現地点からかなり近い。ぜひ行ってみよう。
 
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JRと北越急行のマークが一緒に印刷されている。ここが分岐点なのだ。
 
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おっと、デモ画面でもさんざんおなじみのほくほく線車両が登場した。
 
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駅舎内には片岡鶴太郎著の駅名プレートがあった。10周年を記念して作られたものらしい。すべての駅にあるもよう。
 
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さてちょっと早いが休憩兼仮眠場所として選んだネットカフェ自遊空間、隣接してかっぱ寿司があるのがよい。あとで抜け出してここで夕飯を食べよう。
 
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格安のオープン席にした。12時間でこの値段、ドリンク飲み放題でフルフラットになるリクライニングシート、毛布貸出など至れり尽くせり。写真に写っているのは金沢から応援に駆け付けた同僚だ。いや、雑誌が読みたかっただけか。
 
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翌朝4時半、店員が12時間になりますと起こしに来た。同僚に別れを告げて一路東京を目指す。
朝日を浴びながら冷気が目を覚ましてくれる。またあの峠を越えていくのだ。
 
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山は深い霧に包まれていた。
 
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そうそう、帰る前にもうひとつ北越急行の駅に寄っておこう。まつだい駅になる。やはりここにも鶴ちゃんの書はあった。
 
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まだ先月4月22日に除幕したばかりの特急はくたか記念碑があった。石でできている。
 
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帰りの駄賃でもう一つだけ寄り道していく。岐阜県の多治見と暑さ勝負を繰り広げる熊谷の温度計が5月12日に設置されたというニュースをやっていた。てっきり熊谷市役所にあるのかと思いきや、近くの八木橋百貨店にあった。あいにく今日はそれほど暑くもなかったのだが、この目盛りが振り切れる夏にならなければいいが。
 
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5月15日(日)15時にようやく下宿に到着した。総走行距離636.1kmはもちろん今までの旅程新記録になる。わたしもよく頑張ったが中古原付もよくやった。またひとつ伝説を打ち立てたのであった。