6/7（火）
いよいよ今回の旅の最大のメインイベント、日本最南端の地を訪問です。石垣島からさらに高速船で約56km南下すると周囲14.8kmの波照間島です。1時間の船旅ですから、ちょっとした遊覧気分です。朝8時半の乗船に間に合うように7時半ぐらいに徒歩で出発です。帰ってきてもう一泊同じところなのでほとんどの荷物は置いて身軽です。
8時ぐらいに離島ターミナルに到着。チケット購入時に、今日は風が強いため一便は出ますが、その後は今のところ未定ですと予告されます。それはすなわち帰ってこれないということ。ただ、まだ確定というわけじゃないそうなのでとりあえず行くしかない！ここであきらめてはこの旅が台無しになってしまうのです。
確かに帰りの時間は未記入なのが気になる・・・。波照間行きの高速船は2つの会社が運営しているのですが、実は別の会社は出航した後に引き返したそうです。それぐらい波が高かった。天気はいいのに、風による波が高くて、高速船でその波を乗り越えると、ふわっと浮いた後にずどーんと叩きつけられるフリーフォール状態を通常より30分長い1時間半も楽しむことになるのです。
恥かしながらエチケット袋をいただきました。乗り物酔いはしないはずのわたしもグロッキー。途中携帯のGPSで何度自位置を確かめたことか。大きな波のたびに速度を落とすのでなかなか進まないのです。そして、船内で驚愕の宣告がなされるのです。本日はこの便が到着して折り返しで全便欠航になりますと。着いてすぐ帰るんじゃ意味がないし、そもそもまた1時間半耐える自信がない！ どうしても日帰りしたい人は15時の貨物船を手配しますので申し出てください。ただし、3時間かかりますと。もちろん申し込みました。
まずはターミナルに到着して気分治しにカキ氷を。今回のバイクはこれです。なんと走ってもスピードメーターが動かないという特別仕様です(^_^;)
港を出てすぐにたどり着くのが島で唯一のニシ浜ビーチ。島中海岸なんですが、遊泳ができるのはこの一箇所だけ。それ以外は断崖だったりして確かに泳ぐことはできないです。当日は折り返しの一便以降の欠航が決まったため、わたしが乗ってきた船で帰った観光客が多く、ビーチはほとんど人がいなかったです。ビーチの波はそれほど気になるほどではなかったです。
島の南側に回るとすごい波が打ち寄せています。ではいよいよ最南端を訪れましょう。
最南端の碑に向かう途中にあるのがこの石をちりばめた道。全国から持ち寄られた石が埋め込まれています。沖縄の日本返還を記念して作られたものとか。これを抜けるといよいよ日本最南端の碑です。
国章の前にはなぜかおさい銭が。いやー、吐く思いまでして訪れた最南端。感無量です。これで稚内の最北端に続き2箇所目の到達です。奥に見える大きな石は平和の祈念碑。
ではさらに島をめぐってみましょう。最南端のすぐ隣には天文台があります。ここ波照間は運がよければ南十字星も見えるそうです。そして波照間空港。船がだめなら飛行機ってことを考えていたらすでに運航している便はないそうで廃墟と化してました。島には風力発電の施設が２基。これなんと倒すことができるのです。台風のときなんかは壊されないように収納するんでしょうね。
島には城もあったようですが、草木がすごくて中に進むことはできません。道中いたるところでヤギや牛が放牧されているんですが、カラスもいっぱいいてヤギの毛をむしってました。ヤギも逃げませんしね。
14時半頃貨物フェリーが入って来ました。3時間覚悟の乗船です。実際、わたしの前に座っていて気分を悪くしていた人は直前になってキャンセル。一泊する決心をしたようです。結果的に高速船料金は払い戻されて安く済んだんですが、今回最西端の与那国も一気に攻めちゃおうかなんていうのは甘かったですね。それより、離島に行くときはスケジュールの最初に行かないとダメ。今回は帰ってこれましたがもし一泊していたら翌朝一便で那覇に向かうことはできず、別に航空券を手配する必要がありましたから。
特典航空券は当日の前の便に空きがあれば変更できますが、直前になって後ろにずらしたり、日付を変えることはできません。ちなみに石垣島→那覇のANA代金は23,000円。とんでもない出費になるところでした。
今日は部屋でゆっくりしたいので公設市場で買ったお弁当とマグロの刺身。これで800円です。
