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Gateway SX3785-H14Uをi7-9700&16GBにアップグレード

PayPayモールのJoshin webで購入したPC本体とメモリ、ヤフオク!で調達したCPUがそれぞれ到着した。オークションなどで格安販売されているCPUはニセモノが多いという。極端に相場より安かったり、ジャンクと称して保証をしない、やたらCPUばかり格安販売している、評価に不動の報告があるなど見分けるポイントも多いので注意していればある程度防げる。


ホンモノかどうかはインテル保証に関する情報ページで確認できるようになっている。CPU上部に貼ってあるヒートシンク刻印の最下段にあるバッチ番号 (FPO)と基板の右上に刻印されている2Dマトリックス部分のシリアル番号 (部分 ATPO)を入力してやればいい。

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結果はトレイ版プロセッサー、つまりメーカーPCに組み込まれたCPUなのでインテルでは保証しないと出た。ただ、存在することはわかった。

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これが、存在しないシリアルナンバーを入れたりするとこのように製品が見つからないというエラーになる。わたしが購入したものはPC抜取品ながらホンモノだったということになる。

それでは早速PC本体のみ取り出して使うことにする。付属品は未使用のまま取っておく。本体裏には未開封を意味する封印シールが貼ってある。これを破ると保証対象外になるというわけではなく、ちゃんと保証条件を読んでから開けなさいということである。

ネジ2本外すだけで内部が現れる。9年前のGatewayと比べてすっきりしている。そのため、重さ自体もかなり軽くなっている。ドライブベイは右側に見えているもので、上から3.5インチ用、5.25インチスリム用、2.5インチ用の3段構成になっている。使われているのは真ん中のDVDドライブのみだ。

ファイルベイを取り除くとM.2(Type 2280)、NVMeの256GB SSDが現れる。電源の空きは2つ見える。それぞれ2.5と3.5インチ用だ。シリアルポートも2つ開いているからケーブルを用意すればSSDとHDDを搭載することができる。

今回わたしは最上段に旧PCで使用していた2TB HDDをそのまま移植した。大半のデータはここに入っているので移行がスムーズにできた。ついでに4GBのメモリは外して、8GB×2枚を取り付けた。

CPUはクーラー周りの4つのネジを緩めると取り外せる。未使用なので塗ってあるグリスも固着しておらず簡単に外せた。

今回購入したi7に交換してグリスを塗りクーラーを戻すだけの簡単な作業である。

本機はWi-FiBluetoothも内蔵されているためアンテナが本体の前面にきている。

最後にケースを戻したら初期のCeleron 4930用のエンブレムシールをはがし、第9世代のi7シールに取り換えた。この瞬間にGatewayでは販売されていない、i7-9700,16GB,256GB SSD+2TB HDDのマシンができあがる。元々のメーカーであるAcerのラインナップではXC-886-F76V(Aspire X)が一番近いと思われる。

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それでは換装してまず最初に行うベンチマークを見てみよう。CINEBENCHで旧PCの第3世代i7と新PCの第9世代で対決してみる。性能的には倍にちょっと足りないくらいの結果だった。

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円周率419万桁勝負は9年前に第3世代i7で56秒だった。今回購入したPCの初期CPUでは1分5秒だった。世代が代わってもCeleronに負けるi7ではなかった。そして真打第9世代はなんと41秒。26%程度性能がアップしていることになる。

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念のためインテルサイトから、Intel® Processor Diagnostic Tool をダウンロードしてCPUテストをしてみるとパスした。

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ここでインストール済みのCrystalDiskInfoから警告音が鳴り出した。なんとあの基板に貼り付いたSSDが67℃もあるという。このSSDはアクセススピードが速くなっている分、発熱もすごい。これでは夏を乗り切れそうにない。

急ぎアマゾンでSSDクーラーを調達した。1,099円だった。出荷時のSSDはメモリチップの下側にこのような分厚いゲルパッドが貼ってあるだけだった。これで下の基板に熱が逃げるとは思えない。

翌日届いたので早速SSDヒートシンクを貼り付けることにした。基板の表裏にパッドを敷いて上下から金属でサンドイッチしてしまおうという構造になっている。

元に戻して、元々使っていたパッドは使わず横に寄せておいた。

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SSDベンチマークで最高負荷をかけて測定した最大値が56℃だった。とりあえず60℃は超えなくなったのでこれでよしとする。ゲームといってもネット麻雀をやるぐらいでそれほど負荷のかかる使い方はしない。

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実はここでは取り上げなかったが、旧PCで使っていたRadeon HD6570も新PCに移植しようとした。しかし、i7-9700に内蔵されているGPUの方が外付けグラフィックボードより高性能なのがわかって取り付けるのをやめた。9年の歳月や恐るべしと感じつつ、次にPCを入れ替えるのはいつになるのだろうか。そのときはインテル第15世代ぐらいになっているのだろうか。