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災害時非常用電源として格安ガソリン発電機を買ってみた

東日本大震災の余震ということで東日本エリアの地震が頻発している。今や災害時に長時間の停電があると生活は行き詰ってしまう。

 

我が家は2016年9月30日に受付を終了した中部電力ミライズのEライフプラン(3時間帯別電灯)を導入している。3段階の価格設定がされていて、1kWhあたり13.70円、25.91円、36.27円となっている。23時~翌朝7時は深夜電力ということで一番安い価格となる。この安い時間帯に電力を蓄えて昼間の高い時間帯に使おうというのは誰でも考えるだろう。しかし、ソーラーパネルと同様に、このシステムも導入資金とメンテナンス代を考えると節約できる費用とまったく合わないことがわかる。

 

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非常用の電源として一番優秀なのは昔からあるエンジンを利用した発電機ということになる。ヤフオク!でほぼ新品同様のものを調達した。というのも、購入金額の20%が戻るくじに当たったからだ。

 

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DENZOUという商品名が付いているのは電気を造るという意味だろうか。8,000円だった。通常のガソリンに50:1で2サイクルエンジンオイルを混ぜて燃料として利用する。100V650VAが取り出せるのでちょっとした電気製品は動かせる。約30cm四方なのでわりとコンパクトだ。

以下のスペック表からは連続駆動時間はわからないので一度テストしてみる必要はありそうだ。

 

  • メーカー:ZHEJIANG NEW HUAHE GENERAL MACHINERY CO.,LTD. (浙江新華湖総合機械有限公司)
  • 商品名:DENZOU Jr
  • 型式:950DC
  • サイズ:380×320×325mm
  • 重量:17.5kg
  • 発電装置
  • モデル:TFDW−0.65
  • タイプ:ブラシレス
  • 周波数(Hz):60/50
  • (以下の( )の中は50Hzで使用した場合)
  • 定格出力(VA):800(650)
  • 最大出力(VA):880(750)
  • 定格電圧(V):110(100)
  • エンジンモデル:HH1E45
  • 最大回転数(rpm):3600(3000)
  • 最大出力(PS):2.0
  • タイプ:単気筒、空冷、2サイクルガソリンエンジン
  • 排気量:63ml
  • 点火方法:TCI
  • 始動方法:リロイル
  • 混合燃料:ガソリンと2サイクルエンジンオイル[50:1]
  • 燃料タンク容量(L):4
  • 空冷ファン
  • タイプ:クランクシフト
  • マフラーモデル:HH950

 

発電というのは非常に簡単な仕組みで、磁界内でコイルを動かすとコイル自身に電流が発生するという原理を使用している。コイルを動かすのに水が落下する力や、風の力を利用する。あるいは石炭や核分裂による熱を利用して蒸気などで回す。太陽光発電のみシリコン半導体を利用して静的に電力を作り出す。

 

今回購入したのはガソリンを爆発させたエネルギーでピストンを動かしその回転を利用する。災害時にガソリンのストックさえあれば発電をすることができる。露天商が屋台の近くでうるさくエンジンを回しながら灯りを点けているのはよく目にするだろう。電気が起こせない屋外では必須のアイテムだろう。

 

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用意するものはエンジンオイルとガソリンだけでいい。ただ、ガソリンを単体で入手するのは例の京アニ事件からさらに厳しくなっている。ホームセンターでは混合燃料としてそのまま使えるものが2リットル缶で売っていたりする。しかし、普通にガソリンを買って混合するのと比べると5倍程度高い。

バイクに給油してきて抜き取るのが手っ取り早いか。今回は動作確認のためなので2リットルを抜き取って用意した。50:1なのでエンジンオイルは40ml用意すればいい。

 

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4リットルタンクなので半分を満たすことになる。それではさっそくやってみよう。手順は次の通りになる。

  1. 燃料コックを開く
  2. エンジンスイッチをONにする
  3. チョークレバーを始動にする
  4. リコイルスタータハンドルを引く
  5. エンジンがかかったらチョークレバーを戻す

 

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その前に本体前面のネジ留めされている部分が気になった。開けてみると吸入口だった。しかし、こんなスポンジが置いてあって役に立つのだろうか。

 

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実はチョークを引かなくても割と簡単にエンジンは始動した。交流のソケットにライトを挿し込むと明るく点灯した。最初に火を起こした人類のようなものだろうか。

 

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ちゃんと発電されているかテスターでチェックをする。電圧はどうだろうか。エンジンの回転から直接取り出せる電気は交流となる。なんだこれは、167V±5V程度で安定してしまっている。これはちょっといただけない。電力会社から供給される電気は電圧も周波数もきちんと管理されているからこのような変動はない。家電製品によってはこの変動によって故障する場合があるかもしれないため、インバータという装置がついた発電機もある。粗い交流をいったん直流に変えてから再度質のいい交流にする方式になる。これなら通常の電化製品をそのまま使える。

 

100~240Vまでの入力に対応したようなACアダプタなら使えるだろうか。音もそれなりにうるさいし、これは久しぶりに安かろう悪かろうをやってしまった。

 

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エンジンの振動で燃料が揺れるためか油量計付近からガソリンが漏れているではないか。ちゃんとパッキンしてくれよ、中華殿。