tomoca2の ブログ

tomoca2のブログ

since 2010.5 Yahoo!ブログより移行

さらばソーラーアーク?

東海道新幹線下りに乗って岐阜羽島駅を通過するとすぐ右側に巨大なモニュメントが見える。ソーラーアークと呼ばれる横幅315m、地上高37.1mの建築物で、新幹線16両編成400mの約13両分に相当する長さだ。

 

今はなき三洋電機の子会社が25年ほど前に起こした太陽光パネルの不良品販売で、大量に返品・回収された製品を使って2001年に作られた。仕様としていた出力が得られないだけで機能はしたので、5,046枚を使って一般家庭1万世帯分の発電を行えた。当初はSANYOロゴを有していたが、2011年会社の消滅とともにPanasonicロゴに代わり、さらに土地売却に伴い2022年にノーブランドとなった。

 

過去の戒めとして残す例は、再春館製薬所が過去の強引販売でクレームにより返品された製品を箱のまま本社ビル入ってすぐに陳列している例はCMでもよく流された。さしづめ今なら自動車系の不祥事を出した会社がトランスフォーマーでも作るかという話になる。

 

もうすぐ見納め、ソーラーアークの裏側 社名ロゴも外され、解体間近か 岐阜・安八町」というニュースが地元岐阜新聞に今年1月掲載された。最近ツイッターでいよいよ取り壊しかという情報を見てひと目見ておこうと立ち寄った。

 

かつて工場があった入口はもちろん閉鎖されて立ち入れないようになっていた。ここから入って一度だけソーラーアーク内部に子どもと訪ねたことがある。今はもうその面影はない。

 

アーク正面右側に行ってみた。改めて近くで見るとその巨大さがわかる。

 

正面左側から見てみた。アークの前の平地にもパネルが置かれているのがわかる。いずれも利用されていないが、太陽光は浴びているので電気に変えられたエネルギーはどこに消えているのだろうという疑問は残る。

 

裏面の右側から見たが、いずれもまだ解体が始まるような感じではなかった。

 

最後に遠く新幹線とのセットで撮ってみた。そういえば、JR東海の新CM「会いにいこう」フルバージョンではこのソーラーアークが登場する。まだ始まったばかりのCMなのでこの産業遺産がなくなったら撮り直すのだろうか。