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伊豆半島周遊の旅、4か月半ぶりに完結

今年2月2日に無念のリタイアをして、スタート直後に引き返すことになった伊豆半島を反時計回りに周回するチャレンジを6月22日行ってきた。奇しくもリタイア生活になってからのリタイア汚名返上となった。
 
4か月半でこれだけの相違がある。
季節 冬⇒春
曜日 土曜⇒平日
仕事 会社員⇒無職
スマホ Galaxy S9+⇒Galaxy S10+
あいにく梅雨入りしているため、天候は晴れたり曇ったり一瞬スコールがあったりというコンディションだった。一番残念なのは道中一度も富士山を見ることができなかったこと。前回との一番大きな相違だ。代わりにスマホは最新機種にパワーアップした。とくに3つのカメラを搭載したうちの超広角が非常に役立った。肉眼で見た画角に近いのだ。
 
1.沼津市役所 8:37
 
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前回よりも1時間半早めの起点出発とした。いきなり超広角画像からスタートする。
 
2.大瀬崎 9:30
 
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ここは前回先端まで攻略済みなので手前でスキップした。どちらにせよ今日は遠景に富士山が見えない。
 
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そして9時54分に魔のカーブへと到達した。前回越すに越されぬ伊豆半島となったこの場所は今見るとそれほどきついカーブでもない。慢心だったのだろう。とくに左カーブに比べて右カーブは外周に膨らむとデンジャラスな枯葉じゅうたん爆撃が待っている。
 
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スリップした場所に停めてみた。今も車体に残る傷跡は戒めのためにあえて残したものだ。というと格好がいいが、実際には修理代の節約である。今回はとくにカーブでの事前の減速に心掛けた。車体を倒したコーナーリングの妙味は、かなり広い見渡しのいい路面のきれいな場所で味わえばいい。
 
3.土肥金山 10:27
 
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伊豆半島は他の半島に比べて平野部が少ない。国土地理院の標高地図でも緑の部分が極端に少ないのがわかる。
 
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このため、ジオパークマニアにとっては垂涎(すいぜん)の的なのだ。大自然をとらえた様々な写真を収めることができるだろう。わがS10+の真価を試してみたい。
 
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土肥(とい)金山は明治から昭和中期まで採掘が行われていて、有名な佐渡金山に次ぐ産出量だった。
 
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というわけで旅行中一回は食べないと気が済まないソフトクリーム400円也をいただいた。そういえば最近は金歯をする人を見ない。歯牙の修復としては使われなくなったようだ。
 
4.西伊豆町役場 11:19
 
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町内で目立った観光資源というと、堂ヶ島温泉加山雄三ミュージアムぐらいだろうか。人口もピーク時の半分以下になってしまっている。
 
5.雲見海岸 11:45
 
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海岸近くにくじら館なるものがあったので行ってみた。入場料100円に釣られたというのもある。
 
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館内のほぼ全域を占めるのはセミクジラの実際の骨格標本で、昭和52年にこの湾に迷い込んだものとのこと。通常のカメラでは撮影できず、ここでもS10+の超広角が役立った。
 
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とんびという小説を原作にしたドラマのTBS版がこの地で撮影されていた。NHK版は原作通り広島を舞台にしているので時代考証を変えたようだ。

6.石廊埼灯台 13:00
 
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この旅で一番時間を費やした場所になる。まだ4月にオープンしたばかりのオーシャンパークはバイクで100円の駐車代がかかる。
 
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12時半を過ぎていたのでオーシャンビューを眺めながらの真新しいウッド調の特等席でラーメンをいただいた。
 
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この灯台は立ち入ることができない。
 
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石廊埼を見下ろす絶景の水平線はGalaxy S10+の超広角ならではのものだろう。
 
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先端には縁結びのほこらがあった。右奥に見えるのが熊野神社である。
 
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まさに岩肌に寄りそう形で建てられている。津波の心配はないだろうが、上からの落石は大丈夫だろうか。

7.ペリーロード 13:52
 
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伊豆半島先端に達したのでここからは右半島に移る。下田はご存知ペリー提督が横須賀市浦賀に黒船4隻で入港して開国を迫り最初に開港した場所である。今から165年前のことだ。「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん)たった四杯で夜も眠れず」詠まれた狂歌が記憶に残っている。 そのペリーを記念するロードがあるというので立ち寄ってみた。
 
8.下田市役所 14:08
 
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今回は行かなかったが龍宮窟(りゅうぐうくつ)も有名なようだ。これも先ほどのジオパークの一環だろう。自然が織りなす造形は何よりもうつくしい。
 
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黒船の遊覧船が停泊していた。このサイズなら夜もぐっすり寝られただろうにと江戸時代に思いをはせた。
 
9.東伊豆町役場 15:19
 
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ここは温泉郷のまちである。大川温泉、北川温泉熱川温泉、片瀬温泉、白田温泉、稲取温泉が群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)する。
 
10.城ケ崎海岸 15:56
 
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つり橋と灯台のバランスが絶妙だと言うので行ってみた。
 
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ここの灯台は無料で登ることができる。
 
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打ち寄せる波が削り取ったであろう岸壁をつり橋の上から眺めていると吸い込まれそうになる。
 
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このアングルは駐車場からで、カップルを撮影するとインスタ映えするそうである。
 
11.伊東市役所 16:50
 
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伊東に来るならハトヤのフレーズが有名なこの地もやはり温泉の街である。
 
12.熱海市役所 17:28
 
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夕方になってきたので先を急ごう。ここは伊豆半島で唯一東海道新幹線の停車駅がある。その昔は新婚旅行というと熱海温泉という時代もあったのだ。
 
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そしてわたしに取っても思い出深い場所である。亡き祖母が世界救世教信者であり、小学生のわたしはよく新幹線に乗せてもらって熱海駅で下車している。その教団本部がここにあるのだ。また、併設しているMOA美術館は尾形光琳紅白梅図屏風」を含む国宝3点を所蔵する。40年前にタイムスリップできた。わたしも着実に鬼籍へ近づいている。
 
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途中何度かスコールに見舞われては雨宿りできる場所に退避してやり過ごした。これもまたバイク旅の醍醐味だろう。
 
13.湯河原町役場 18:06
 
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この周遊もこれで大団円を迎えた。今回は転倒することもなく210kmを9時間半かけて走破した。走ってばかりではなく、名所旧跡を巡りながらの旅であったのでそれほど疲れもなく完遂できた。在職時代に果たせなかった旅を終えひと区切りがついた。これで東京単身ライフ14年間にピリオドが打てる。