東海道五十三次改め四十一次帰省の旅改め東海道二次未完の旅

通算約15年を過ごした東京生活を終えて、7月18日愛知県へ帰ることになった。すでに前回の伊豆半島周遊で沼津までは行ってしまっているのだが、せっかく帰るのだから原付で東海道五十三次に登場する宿場町跡を訪ねながら帰省することにした。

 

 

東海道は江戸時代からある中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道を加えた五街道のもっとも主要な街道である。今でもJRの新幹線、在来線名として使われている。日本橋を起点として京都三条大橋の終点に至るまでに53の宿場が存在した。

 

わたしにとって東海道五十三次というと歌川広重の浮世絵木版画よりも永谷園のおまけでもらえた「東海道五拾三次カード」が思い浮かぶ。東京オリンピック後の昭和40年から始まり平成9年に終了するまで32年間続いた人気企画だった。そしてなんと20年のときを経て、2016年11月～2022年1月まで復活をしている。

 

江戸時代の歴史を感じながら宿場跡を巡ってみたい。愛知は41番目で終わるため、東海道四十一次の旅となる。こんな優雅な旅ができるのも無職になったおかげか。

 

起点：日本橋

 

日本橋とはまさに日本の橋と言うべきだろう。現在の主要7本の国道もここを起点としている。石畳道路の中央部分に埋め込まれた日本国道路元標は交通量の少ない時間に行って見てくるといいだろう。

 

 

近くで見ると昔のコインのような感じだ。

 

 

三越の隣にレプリカが展示されている。道路の中央に行くのがためらわれる人はこれを見るのもいいだろう。本来は7月18日予定なのだが、今日は時間があるので前半3つだけクリアしておくことにする。それでは出発することにしよう。

 

1. 品川宿

 

東海道新幹線の品川駅ができたのが2003年、2027年開業のリニア中央新幹線始発駅もこの品川になる。今後の要所はここに移り変わっていくのだろうか。品川宿は京急本線品川駅のすぐ近くからスタートする。

 

 

あやかり店もあっていい感じで宿場町が今に活かされている。

 

2. 川崎宿

 

2番目にしてちょっと雑な扱いになっていた。本日はここまで、三次からは次回のお楽しみにして今日は西北西へ進路を取った。梅雨の谷間に相模湖周辺を散策してみようと計画していた。

 

目的地まであと10分ぐらいの坂道を登っていると突如エンジンが停止した。けたたましいエンジン音が突然EVカーのごとく静かになったのだ。最初はすぐに再始動できるものだと簡単に考えていた。バイクを路肩に寄せてから、セルを回そうがキックスタートしようがエンジンがかかる気配がない。ここでようやくあきらめてOk Googleで最寄りのバイクショップを調べて電話をした。見れますよというが持ってきてくれという。2.5kmの距離だったが、半分ぐらい戻ったところでお昼ご飯を食べてから持ち込んだ。原因は10分ほどで判明した。エンジンオイルが空っぽになったことによるシリンダー内の焼き付きだった。専用の器具を取り付けて内部の圧縮を計ると400kPaしかないという。既定の半分もないのでこれではエンジン部分総取り換えでしょうという。どちらにせよすぐ直るものではなく、部品を取り寄せて慣らし運転までして2週間はかかるという。来週には帰るというのにそれでは間に合わない。増してや購入したバイクショップは60kmも離れている。運んだらいくらかかることか。それに加えて最低でも7万はかかるだろうという。購入した値段、前回コケて修理にかかった値段に今回の様々な条件を頭の中のスーパーコンピュータで10分計算した結論が廃車であった。

 

 

部品取りに使えるところもあるので、無料で廃車してくれるという。江戸川区への廃車申請も手続きしてくれて証明書を郵送してくれるという。本来であれば1万でも買って欲しいぐらいだが、ここから自力で運び出すことができない以上、そんな交渉もしていられない。その場で手続き書類を作成して、荷台やヘルメットなどはダンボールに詰めてもらって着払い返送とした。

きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで。とつぶやきながら、バスと電車を乗り継いでの帰宅となった。

 

 

今は帰ることのないご主人様を待ち続けるシートがなんともさみしげだった。考えると中東にもらわれていった初代50ccはタフなやつだった。125ccはなんと短命だったのだろう。

 

これで原付で江戸時代に思いをはせながら帰る計画は中断となった。当時難所と呼ばれていた箱根峠と大井川はどちらも越すに越されぬで終わった。以下、準備されていた宿場タイトルだけ列記しておこう。夏休み前にこれだけの宿・題を残してしまった

 

3. 神奈川宿
4. 程ヶ谷宿
5. 戸塚宿
6. 藤沢宿
7. 平塚宿
8. 大磯宿
9. 小田原宿
10. 箱根宿
11. 三島宿
12. 沼津宿
13. 原宿
14. 吉原宿
15. 蒲原宿
16. 由比宿
17. 興津宿
18. 江尻宿
19. 府中宿
20. 鞠子宿
21. 岡部宿
22. 藤枝宿
23. 島田宿
24. 金谷宿
25. 日坂宿
26. 掛川宿
27. 袋井宿
28. 見付宿
29. 浜松宿
30. 舞坂宿
31. 新居宿
32. 白須賀宿
33. 二川宿
34. 吉田宿
35. 御油宿
36. 赤坂宿
37. 藤川宿
38. 岡崎宿
39. 池鯉鮒宿
40. 鳴海宿
41. 宮宿