もし今日が会社最後の日だとしたら・・・

56歳で亡くなったアップル創業者のひとりスティーブ・ジョブズの名言としてこんな言葉がある。

 

もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか？
If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?

 

わたしにとっては今日は夏のボーナス日であり、会社最後の日でもあった。昭和63年10月1日入社、令和元年6月20日退職は延べ11,219日、30年8ヵ月19日の在籍だった。昭和・平成・令和と3時代を駆け抜けた。

 

今朝はいつもより少し早めに目が覚めた。スーツに袖を通すのもこれが最後になるのか。できれば次はカジュアルで働ける環境が望ましい。

 

 

単なる散歩道であった靖國神社も今日は春夏秋冬の景色を楽しませてくれた同志である。感謝の気持ちを込めて今まで参拝したことがない拝殿におさい銭を投げさせてもらった。境内は7月13日～16日に行われる「第73回 みたままつり」の準備が始まっていた。

 

 

いつもより30分早いだけで違う景色を見ることができた。能楽堂の前ではラジオ体操が行われいたのか。画面右側には東京都のサクラ標本木がある。すでにサクラ散り梅雨となりやがて夏が訪れる。今夏、セミしぐれ鳴り響く饗宴を聴きながらのウォーキングは泡沫（うたかた）の夢となった。

 

 

会社では同じく本日付で退職する人が多く、ひっきりなしにあいさつメールやあいさつ行脚が跋扈（ばっこ）していた。わたしもそれなりに済ませて最後は机をまっさらにした。今後はこの机上通り白紙である。それはどんな色にも染められるということかもしれない。

 

 

17時半定時きっかりに打刻をして、30年超のサラリーマン生活に終止符を打った。今日が会社最後の日となった、次やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか。模索し続けたい。