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カレーハウスCoCo壱番屋の廃棄商品ビーフカツを追ってみた

事件発覚から10日経った今でも連日テレビ・新聞で新たな食材不正転売が発覚しているダイコー事件。実は筆者に非常に密接な事件だったので愛知県に帰省した折、改めてその足跡を追ってみた。
 
1月11日(月・祝)
この日は3連休最後の日で、月に2回は行く激安スーパーに15時過ぎ立ち寄った。Aマートアブヤス神守店である。時々掘り出し物が出るこのスーパーに寄ると、近所のママ友にプライスを送信して頼まれて買ってきたりする。
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店内はダンボールのままところ狭しと商品が積まれ、人の往来も大変なぐらいの店舗である。それでも安さを求めて駐車場はいつも満杯だ。
この同じ日、カレーハウスCoCo壱番屋でパートをする女性も店舗を訪れていた。冷凍ケースの中で見つけたのは普段自分がパート先で目にする冷凍ビーフカツの業務用パッケージであった。もちろんCoCo壱番屋とは書いてないので普通の人ならわからない。たまたま見つけたこの女性はこの時点で全国を賑わす大事件に発展するとは露ほども思わなかったであろう。購入して、勤務先にこんなのが売られていましたがと上申した女性は偉かった。カレーハウスCoCo壱番屋はご当地愛知県一宮市に本部を持つ全国カレーチェーンで、つい昨年末ハウス食品グループ入りしたばかりだ。創業者夫妻は一切をハウス食品に譲り、経営にタッチしない潔い姿勢は世間の注目を集めた。
 
1月13日(水)
そんな身売り間もない会社は問題を隠すことなく、おそらくパート女性が12日に報告した翌日には早くもホームページ上で公表したのである。まさに食に責任を持つ会社姿勢ゆえの電光石火の早業だろう。普通の会社なら1週間以上かかるのではないだろうか。

ダイコーは愛知県稲沢市にある。カレーハウスCoCo壱番屋の本社がある一宮とはお隣の関係にある。今回廃棄されたはずのビーフカツも愛知工場(一宮)で作られたため、廃棄を最寄のダイコーに依頼したのであろう。そのダイコーに行ってみた。
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調べると数年前から異臭や排水で何度も立ち入り調査を受けている曰くつきの企業であった。できるならCoCo壱番屋側もその辺りの調査が事前にできなかったのかと悔やまれる。今日は日曜日なので当然稼動している感じではなかったが、今の現状を考えると当分操業ができないどころか、このまま廃業の可能性もある。
 
ここでちょうどお昼時になったのでダイコーから一番近いCoCo壱番屋を探して行ってみた。1kmほど離れたところにある稲沢国府宮店はカレーとあんかけスパが並んだ店舗だ。
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もちろん注文するのはビーフカツカレー。ご飯300g、辛さ3はいつもの通りだ。ところで、CoCo壱番屋ではご飯だけ残ってしまうと一回に限りカレールーをお代わりすることができる。あんかけスパは最初にサービスソースを頼むことができる。通常の値段が高いだけに遠慮せずに頼むといい。
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せっかく国府宮まできたので、近くの国府宮神社に寄ってみた。来月はいよいよ天下の奇祭はだか祭が行われる。
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さて、帰りはもちろん事件発覚の一番原点であるアブヤス神守店で買い物をしていく。
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これはいつも店頭で目を引くチキンカツだ。実物を見るとかなりの大きさである。今日は普段より20円安くしているようだ。また、今まで表示がなかった注意書きが貼られている。冷凍ビーフカツを彷彿とさせないような配慮であろうか。
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そして、問題の冷凍ビーフカツが置かれていたであろう冷凍ケースにはご覧の注意書きが貼られていた。
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出口付近には仕入先まで公表して再発防止を宣言している。しかし、そもそもこのお店は期限切れ間近であったり、いろいろなわけあり商品も安く買えるのが魅力であったのだから、素性さえしっかりしているのであれば安全で安い製品はこれからも扱っていただきたい。危ないから安いアブヤスなのではなく、危ないほど安い!という逆説的なネーミングである。
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実際、愛知県の県民性なのか同じものなら安い方がいいというのは確かにあると思う。愛知県内に4店舗あるキンブルなどまさにその例だろう。
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賞味期限が今月のわけありお菓子が堂々と売られていてそして買われていくのだ。さすがに来月はこの商品は下げるだろうが、すぐ横には来月賞味期限のものも置かれている。
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また、期限が近づくにつれ手書きで値段が修正されより購買意欲を誘っている。
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この店に置かれているのは食品に限らずすべてわけあり品だ。消費期限間近の乾電池なんて当たり前。企業が最後に廃棄してロスになるぐらいであればとまとめて持ち込まれる品を求めてここは県外からも人が押し寄せる人気店になっている。
 
今回の事件は氷山の一角であろうが、野菜でも規格外で捨てられてしまうものを取り上げたり、十分使えるものを廃棄するより消費してもらおうという考えは愛知県人ならずとも持っているはずだ。事件をきっかけにより安全にわけあり品が流通するようになると思えば、メーカー・流通・小売にとってはいい教訓になったと思う。
といいつつ、賞味期限切れは一切口にしない筆者であった