週に一度の脱線タイム、さぁ底ぬけにお楽しみいただきましょう、という冒頭ナレーションで始まったのは昭和40年代のバラエティ番組。この土日でみきわめ、卒業検定まで終了する予定だった。それは、ブログネタでお楽しみいただくつもりもないのに卒業検定失格という結果に終わった。
今日の検定コースは昨日に続いて2コースだった。1と2が交互というわけでもないようだ。受験者は24名、大型8名、普通MT10名、普通AT1名、小型AT4名、そしてわたしが受ける普通MTの審査が2名である。5ブロックに分けて試験官がそれぞれつく。わたしは大型3名と審査2名のチームになった。
まずは大型6番の人がスタートする。わたしは4番目だ。上から見ているとスタート早々にやらかした。5ブロックがそれぞれスタートしているのでコース上には自分だけというわけではない。周回を周ってきたバイクに気が付かずに大型6番は出発、コース上に進入した。後ろのバイクが減速をして衝突は免れたが、これは安全運転義務違反で一発検定中止に該当する危険行為だ。残念なことに後方確認をしていないのだから、本人はそのことに気が付いていない。バイクは自動車のように公道でのテストがないため、教習場内でのルールは厳格化されている。
そうこうしているうちにわたしの番が回ってきた。コースは頭に入っている。S字コース、クランク、踏切など問題なくこなし、いよいよ最後の坂道発進、スラロームと終えて一本橋の前に停車した。苦手と言えば苦手、ただ危なくなったら時間を気にせずある程度のスピードで駆け抜ければいいと考えていた。いざ出発!!
バイクは何のブレもなく、きれいに落ちた。方向修正するもなにもない。これを終えたらあとは失敗したことがない急制動を終えて出発地点に戻るだけだった。ほぼ、卒業証書は手中にしていたと思ったその瞬間、前日にあった陸上世界リレー大会の男子400mリレー予選のバトンのようにつかむことができなかった。
失意のまま、急制動を終えることなく出発地点に戻った。試験官からは緊張しちゃった?と気の毒そうに声をかけてもらった。この一本橋一発退場は厳しいルールだ。減点が少ない場合は1回に限りやり直しができるぐらいにしてもいいと思う。
それでも合格発表は見なければいけない。24名中4名が不合格、1/6だった。大型6番ももちろんダメだった。この発表が終わるとすぐに教習原簿を返してもらって、補習1回+卒業検定で計9,720円を支払う。橋からポロンと落ちるだけで約1万円と日数がかかる。補習のための予約を行った。幸いすぐに空いていて不合格発表から40分後にはまたバイクにまたがっていた。補習なので自分の好きなように走ることができる。もちろん、一本橋を重点的に行った。これが練習だと不思議に落ちない。なぜなんだ。どうやったら落ちるのかも試してみた。両腕に力が入りすぎていてガチガチの状態でハンドルを握ると前輪がブレブレになって脱輪しやすくなるのがわかった。次に力を入れずにハンドルを持つと、滑らかに進んだ。もっと早く気が付けばよかった。プライベートで練習したくても、小型ATしかないので練習にならないのだ。
既定の補習を終えて、再び卒業検定の申し込みをした。また来週末の再チャレンジだ。今度こそ卒業をしてさらにその翌週に追記ができれば令和元年5月に終えることができる。