一か月前に予告の通り、本日名古屋でMOSを受験してきた。マイクロソフトが唯一認定する国際資格である。自己流ではなく、実践力を客観的に証明することができる。その証明料は1ソフトあたり10,584円～12,744円になる。決して安い金額ではないのでできれば一度で済ませておきたい。
試験勉強
独学で使ったのはFOM出版の発行するこの本一冊である。中にはCD-ROMも入っていて、実際に100近いエクセルファイルを開いて学習をしながら最後にはソフトをインストールして実戦さながらの模擬練習ができる。3,240円で買って合格後は2,500円程度で売り飛ばすつもりなのでなるべくきれいに使用した。書き込みなんてもっての外だ。
この試験を受けようと思ってよかったところは、エクセルの知らなかった機能を知ることができたこと。使う使わないは別にして、頭の引き出しの中にしまっておくだけでも十分だろう。あとは繰り返し繰り返しこの模擬試験をこなしていけばいい。わたしの場合、真剣に試験用の学習をし始めたのはおよそ一週間前。平日に2～3時間程度、さすがに本番前日には集中して10時間ほど取り組んだ。小型AT限定免許と同様に落ちてしまっては時間とお金がもったいない。
試験当日
あいにくの小雨降る冷たい風の中、朝8時半に出発、試験会場には9時半に到着した。小さなビルの1フロアで通常は職業訓練でパソコンを教えている感じの場所だった。日曜日にも関わらず職員は2名出勤していた。運営からの日当はいかほどのものか気になるところだ。
本日の受験者は7名だった。2輪免許のときと同様にみんな若い。同じエクセル上級はわたしを含めて2名だった。女性はワード希望者が多かった。このあと、受験票と身分証明書以外はすべてロッカーに入れることになる。
パソコンルームに入るとすでに座る席が決められていて、そこに着席した。おそらく同じ科目の人はモニタが見えない位置に座らされるのだろう。わたしは一番前の真ん中だった。およそ10分ほどのガイダンスを受けて自分のIDとパスワードを入力すると試験が開始する。画面自体はほぼ模擬試験と同じものだ。5問を50分で解いていくので1問あたり10分ペースになる。1問の中はさらに5～7の小問になっているので実際には2分程度だろうか。時間のかかりそうなものは後回しマークをつけて飛ばしていくのがいい。45分で最後まで進んで、後回しにしたものを戻ってこなしていく。そうこうするうちに時間切れとなって自動的にテストが終了する。小問4つほど未回答のままだった。
結果はそのあとすぐに自分の操作で画面上に表示される。ドキドキの瞬間だ。1000点満点の700点以上が合格で790点合格と出た。点数的にはやや不満も残るが対外的な資格としては合格という内容しかでないので十分だろう。他の人のモニタを覗くわけにもいかないので合格率がどの程度かはわからなかった。
5分ほど待って受け付けでこの試験結果レポートを1枚もらって帰宅した。
デジタル認定証なので自分のスマホからでもすぐに見ることができる。
資格を相手に確認してもらうときは相手のメールアドレスを入力すると送信されるのでそこから確認をしてもらえる。紙の認定証はなんと10ドルもするのでよほどのことがない限り発行する人はいないだろう。
次なる野望
資格取得に目覚めたわけではない。ただ、学校卒業後30年以上ぬるま湯に浸かった頭をリフレッシュさせる意味でも必要最小限の資格を取得しておきたい。MOSがそのひとつで、もうひとつだけ取っておきたいのが日本FP協会が実施する2級FP技能検定だ。ファイナンシャル・プランナー（FP）とは何か、暮らしとお金に関わる専門家ということだろう。実は学生時代は理系に進みながらも弁護士になりたかった。法律のもつ絶対的な権威に魅了されたものだった。それを理解し使いこなしていくことはまるでプログラミングのごとく理系頭脳が役に立つのではないかと思っている。この2級を取得するにはまず3級に合格しなければならない。
その申し込み開始がまもなくなのだ。今回は6,000円とマイクロソフトの半額で済む。さらなる高みを目指して55歳を迎えるおじさんの飽くなき探究心は続くのである。また、安いテキスト買わなきゃ。
