先週日曜日に橋で落ちて卒業検定に落ちたわたしはすぐに補習を終えて今日に備えた。期間が空くとイヤだという人がいるがわたしの場合は常に最短での卒業を目指しているのでそんなことを言っていられない。
本日の検定受験者は16名、大型6名、普通7名、小型2名、限定解除はわたしひとりだった。4名ずつ4ブロックに分かれて検定を行った。普通二輪3名の後にわたしが続くことになる。つまりトリということだ。普通二輪5番からスタートした。いつものように上から俯瞰(ふかん)するように自分に置き換えてのイメージトレーニングを行う。難なく終了した。合格だろう。
次の6番はクランク内2回目のクランク部分でなぜか曲がり切れずに乗り上げて転倒。これも一本橋脱輪と同様、一発不合格である。最後まで走ることなくピットインの指示が出された。7番は妙齢の女性だった。コース内の走りがゆっくり過ぎる気もするが、そつなく走り終えて戻ってきた。最後がわたしの番だ。直線部分はちゃんと加速して緩急をつけた走りを心掛けた。ただ、クランク内での転倒を見てしまったので今まで苦手だと思ったことはないのに、ちょっとふらついてしまった。コース内は終えて、最後の課題である坂道、スラロームと進み鬼門の一本橋前に停車した。一度呼吸を整え、両腕の力を抜いて出発した。もう落ちるわけにはいかない。15メートルを普通二輪は7秒以上かけて通り抜ける必要がある。早いと1秒につき5点減点となる。100点満点で70点以上が合格なので、他で減点がなければ1秒で駆け抜けても合格できる計算にはなる。落ちるぐらいなら4秒5秒ぐらいの時短通行でも構わない。これは小型二輪のときにも取った手法だ。まったく進歩していない自身のテクニックに驚く。そしてなんとか渡り切った。ほっとした。そして最後の急制動も問題なく停止、出発点に戻った。
案の定、試験官からはさすがに一本橋は早過ぎましたねと嫌味を言われるも、低速走行でのふらつきは危険なので公道ではしっかりマスターするようにとコメントをもらった。これはつまり合格フラグだろうか。一本橋15点減点でも他に大きなミスはなかったので合格と信じたい。祈る気持ちで発表モニターの前で待つ。
何はともあれ合格したので卒業式会場に向かった。約1時間ほどの講話を聴いている間に合格証明書ができあがり授与された。