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青春18きっぷ北上の旅、弾丸旅行1550キロ

青春18きっぷの旅企画
会社には3か月に一回取得する計画有休という制度がある。有休取得率向上のために、病気や冠婚葬祭といった突発的な事由ではなく計画的に事前申請をして有意義に休みを過ごす一助になっている(これぞ有休)。4月20日までに取れということだったので少し考えて青春18きっぷが使える4月10日までの週末4月6日(金)に設定した。3連休のうち前半2日を使っておもしろい旅ができないか考えてみた。
 
◆第三弾
春の青春18きっぷは、2015年と2016年にいずれも東日本大震災関連で利用している。今回も北に向かうところは同じだが、1日で北上できる限界に挑戦してみることにした。まずは青春18きっぷ2回分をヤフオク!で調達した。次は目的地を定めよう。
 
◆そうだ 青森、行こう。
本州最北端は青森県になる。ツノのように存在する左が津軽半島東津軽郡三厩駅)、右が下北半島むつ市大湊駅)である。このいずれも1日でたどり着けないことが経路検索ソフトでわかった。そしていろいろと検討をした結果、東京を出発して1日で行ける最北は青森駅と決定した。
 
◆ルート決め
青春18きっぷを使った場合におススメするのが、ジョルダン 乗換案内 青春18きっぷ検索である。まさに18きっぷに特化したツールになっている。わたしが愛用するヤフー!の乗換案内も使えないことはないが、こと北に関しては厳しい。というのも第三セクター方式のIGRいわて銀河鉄道青い森鉄道が盛岡⇔青森間という長距離を運営しているためどうしても結果に入ってくる(青い森鉄道のみ、青森~八戸間で青森・野辺地・八戸の乗降に限り18きっぷが利用可能)。
当初はなるべく海岸線に沿って太平洋・日本海と回ってみようなんて考えていたがまったく甘かった。いわゆる〇〇本線とつくメイン路線でないと1日では身動きができない。最初は東京⇔青森で考えていたが、北の玄関口はやはり上野駅だろう。頭の中ではあの名曲が流れている。上野発の始発列車降りたときから、青森駅は・・・。
ここで問題が起こった。ジョルダンくんがはじき出した上野発は早朝5時10分、わたしの最寄り駅からではたどり着くことができない。上野駅まで原付で向かうしかない。
 
上野駅バイク駐輪場
時間極めの駐輪場であっても1日最大いくらという設定はある。しかし、多くの場合は日付が変わると最大値+時間極めの青天井モードに入る。2日間停める場合は1日最大×2とはならないので注意だ。上野駅周辺で1日500円×2日間で事前予約ができるところがあったので予約した。バイクパーク予約サイト東上野第5が最安だった。上野駅まで徒歩10分ぐらいの位置にある。
 
◆宿泊先
青森駅に23時到着で始発までの約6時間を過ごせればいいので当初はネットカフェで仮眠するつもりだった。しかし、駅周辺ではネットカフェムーン青森新町通り店しかなく、6時間パックでシャワーを使ったりすると2,754円となる。それぐらいなら普通の格安ホテルはいくらだと調べるとホテルニュームラコシが駅前で2,800円であった。どうせすぐシャワーを浴びて5時間ほど仮眠して出発するだけなので十分だ。こちらも事前に予約した。
 
◆持ち物
これだけだ、二日間雨予報の備えと、道中切らしたら死んでしまうというスマホのバッテリーを2つ、花粉症のティッシュと朝飲む血圧のクスリ。この軽装備で八甲田山方面を目指す。
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■1日目
いつものようにプランができあがれば、すでに出発して帰宅するまでのシミュレーションは終わっている。いかに正確にトレースしていくかにかかっている。
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電車に乗っている時間と乗り換えまでの時間を表示してくれているので参考になる。1時間以上空きがある場合は18きっぷならではの乗り降り自由を活かして駅舎を出て外を楽しみながら食事も済ませられる。

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朝3時半に起きて原付で4時に出発、4時半に駐輪場に到着した。1~4の番号でメールで予約時に指示された場所に停める。ナンバープレートを予約時に入れてあるのでロックもなにもない。時々管理人が見回りには来ているのだろう。
 
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5分程度歩くと上野駅を目指す看板が現れた。
 
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すでにホームには今日の宇都宮線始発宇都宮行きが入線していた。しばし、長い電車旅にお付き合いいただきたい。4月6日上野駅の消印が捺されている。
 
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始発に乗ってギョウザを食べに行く人もいないのか、人はまばらであった。この中に青森まで行く同志はいるのだろうか。
 
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福島で30分の待ちがあったので外に出てみた。そうか、日本を代表する作曲家古関先生は福島の生まれであったか。これは1909年生まれの生誕100年を記念して作られたモニュメントのようだ。わたしのイメージは、欽ちゃんの「オールスター家族対抗歌合戦」審査員である。
 
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駅に戻り仙台行きの快速に乗り込むと途中で電車が減速して車内アナウンスが流れた。まるでバスガイドのように左手に一目千本桜が続いていますのでご覧くださいという。この時期だけの粋なサービスだろう。
わたしが通過した3日後にこの場所がヤフーニュースになっていたので驚いた。まさに同じ路線の電車に乗って老人クラブが迷惑行為を働いたという。わたしのときは花見客で車内が満席ということはなかったが、9日(月)は大変な混雑だったようだ。
 
スマホのカメラで撮ると設定によるが位置情報を中に埋め込むことができる。そうすると、撮った日時場所が記録されるため、こんな情報を見ることができる。この画像の撮った日時はもちろん、場所さえもわかるのは便利だ。
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山形に入ると車窓からは雪景色が飛び込んでくる。東北の春はもう少しだけ先のようだ。
 
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新庄でも1時間の待ち時間がある。この駅はホームがおもしろい。真ん中で分かれていて、手前が2番線、奥が4番線になる。
 
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改札を出てすぐに巨大な山車が飛び込んでくる。毎年8月に行われる新庄まつりの山車20台のうち1台が展示されている。
 
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雨だったため外に出ることなく、新庄駅に隣接した最上広域交流センター「ゆめりあ」内のレストランで遅めの昼食にした。
 
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初日最長となる秋田行きの普通列車は2時間半の乗車時間になる。
 
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秋田県湯沢市に入ると4月6日だというのにこの景色に遭遇する。一面の雪と霧でマチュピチュのような世界が楽しめる。
 
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初日最後の乗換駅となる大館は80分の休憩があるため、遅めの夕食とする。渋谷にあるハチ公がここ出身だとは初めて知った。
 
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夜8時でこの状態だ。
 
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外は雨が降っているのと、降っていなくても駅前で開いている店が見当たらない。
 
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灯りに釣られて寄っていくと焼肉だった。もうここしかないようなので覚悟を決めて入った。
 
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焼肉とビールで長旅の疲れを癒す。この後はラスト青森まで一本だけだ。
 
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少し早めに大館駅に戻り待合室に入った。ひとつずつカラフルな座布団が敷かれているのが興味深い。ボランティアによる差し入れだろうか。
 
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本日11本目の電車は1時間半の乗車となる。はるばる行くぜ青森ぃ~♪
 
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4時に出発して19時間後の23時にようやく目的地青森駅に到着した。路面は濡れているがかろうじて雨は上がっていた。
 
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格安宿は青森駅から徒歩3分の位置にある。東横インではなく、新しくもないニュームラコシだった。
 
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2800円の部屋はこんな感じ。まだブラウン管テレビがあるところで推して知るべし。湯を張る時間も惜しいのでシャワーだけ浴びて0時に就寝した。
 

■2日目
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帰りは仙台を通らず、山形ルートで福島に出る。そこから先は行きと同じになる。さすがに青森まで来て何も見ずに帰るわけにはいかないので朝3時半に起床、4時に出発して1時間半だけ夜も明けきらぬ駅周辺を散策してみる。
 
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まず駅から海の方に向かうと駐留した大型船が見える。青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸だ。廃路となって30年になる鉄道連絡船で、ここ青森駅と対岸の函館駅を結ぶ113kmの交通を担っていた。青函トンネルの開通に伴いその役割を終え、ここで博物館として余生を送っている。
 
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上に見えるJNRは日本国有鉄道(Japanese National Railways)を表している。もちろんこんな時間には営業していないので入ることはできない。
 
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その先に海上保安庁の巡視船が停泊していた。これは展示ではない。
 
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青森港の朝景を見たところで駅に向かって引き返すことにする。
 
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駅前に吉野家があって助かった。朝定食をいただいて始発列車に備えよう。
 
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春はあおもり、やうやう白くなりゆくって感じの朝5時半である。滞在時間6時間半の初青森を後に一路上京する。春卒業して上野に向かう列車に乗り込む女工哀史のような世界を思い浮かべ出稼ぎ列車は今日も行く。
 
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5回目のスタンプが捺され、今日一本目の列車に乗り込む。
 
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1時間半の乗り換え秋田駅でモーニングとした。
 
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到着してすぐに東京行きこまちが出発した。約4時間で東京に到着する。わたしはそこから遅れること10時間以上のちに上野に到着する。なんと贅沢な旅行だろう。
 
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いたるところ秋田美人推しであった。秋田、京都、博多が日本三大美人だそうだ。昨年結婚した佐々木希秋田市出身で万人をして美人に異論はないだろう。
 
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新庄に移動してランチとした。ただ、この旅は電車に乗っているだけなのでおなかが空かない。軽食を求めてたこ焼きぐらいにしておいた。画面奥に見えるのが新庄駅
 
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土日だけ営業している米粉だけで作られたたこ焼き、味は好みの分かれるところ。小麦粉をイメージしていると面食らう。
 
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試しに米粉のたい焼きもいただいた。これは合わなかった。みたらし団子大好きなわたしは米粉が好きなはずなのに、違和感たっぷりの焼き菓子だった。
 
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駅に戻って昨日は見れなかった漫画ミュージアムに寄ってみた。
 
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そう、ここは休載漫画家で有名な冨樫義博の出身地だった。4月現在も絶賛休載中である。
 
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そろそろホームに向かうと観光列車とれいゆつばさが停車していた。在来線を通る関係で、厳密には山形新幹線という路線が別途敷かれているわけではない。ここが他の新幹線と違うところだろう。
 
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山形に移動して3時のおやつとする。
 
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東京ではすっかり葉桜になっていたのにここでは満開だった。
 
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いちご&さくらフェアと言いつつ、いちご味のソフトをいただいた。看板に偽りなし、日世のニックンが持つソフト通りの形状であった(逆巻き)。
 
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山形駅では通常のつばさが見れた。
 
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山形を過ぎるともう雪景色は消える。国破れて山河あり、東北の旅も終わりを告げる。
 
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最後の列車、宇都宮発上野行きでモバイルバッテリーも底を尽き始めたところで盗電を目の当たりにした。それはどう見ても車両清掃用のコンセント、乗客に供されている場所以外から取ってはいけない。
 
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途中の駅で列車から離れない見送り客のせいで、定刻より4分遅れての上野駅着となった。
 
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23時52分に上野駅中央で撮影、何とかシンデレラタイムに滑り込んだ。青春18きっぷ2回分で上野⇔青森は往復できる!を実証した。金土で実施しておいてよかった。日曜日はゆっくり過ごすことにしよう。