こないだふとネットニュースで見かけたタイトルが、『東京駅から電車で60分、「都心からもっとも近い廃村」はこうして生まれた』というものであった。日刊SPA!の6月8日号だ。ネットに限らずニュースは読んでもらうためにある程度衝撃的なタイトルを使う。まず読んで思ったのは廃村??村があるのか、と言うこと。疑問に思ったら検証しなければならない。
あいにく関東地方は6月5日から梅雨入りした。しかし、6月第二週の週末は奇跡的に梅雨の谷間で快晴となった。土曜日に決行した。
ネットニュースを頼りにして、横浜を過ぎ横須賀に入る少し手前になる田浦という地区を訪ねた。国道16号から中に入ってしばらくするとその廃村はある。
廃村に入るには2つのJR横須賀線踏切を越える。
これが①の踏切だ。すでに同じような目的の人が散策に訪れていた。途中でも5人ほどに出会ったであろうか。
JR横須賀線の長い踏切を渡るだけでそこが人のいない廃墟と化しているとはにわかに信じがたい。
まったく手入れのされていない雑木が生い茂っている。よく見ると窓ガラスも割れている。
立ち入り禁止の張り紙はそこかしこで見かけた。
ガスボンベがまだ設置されたままだ。車が入れないエリアなので業者も回収を放棄したのだろうか。残量があるかどうかも不明だ。
巨大ペイントの落書き。
2軒並んでの門戸が家は何かもの寂しい。
突き当りまで3分ほど、足場が補強されたエリアが出てきた。
バイクならではの機動力で道なき道を進む。
何のことはない、ただのアジサイが咲くエリアであった。
ここはホタルの里でもあるようだ。人があまり踏み入れない貴重な森林が横須賀からほど近い都会にもあった。
もうひとつの踏切②に移ろう。ここから見た感じではとても人が住んでいないとは思えない。
家の中には洗濯物も干したままだ。さすがにこれは住んでいるのだろうと思ったら、ここはガスボンベが取り外されていた。ということは人は住んでいない。着の身着のまま夜逃げしたようなたたずまいに驚いた。
先を進もう。いやいや、無理ですから、殺す前に逃げますからw
玄関の下にあるのは鳥のはく製だった。
窓が開けっ放しになっているので少し覗かせていただいた。無断侵入はしていないので念のため。さんまのまんまのVHSテープが見える。
逆を見てぎょっとした、こんなところに人形はやめていただきたい。
さらに奥に進むとバイクが廃棄されていたりして、これ以上は道が細くなってバイクでも困難なので引き返した。確かに住人はここは住むには不便だったと思う。
この田浦町4丁目というエリアが丸ごと立ち退きとなったようだ。結局再開発されず自然が残されたままになっている。廃村というのは大げさで、廃地区であろう。貴重な都会の不思議スポットを体験できた。
ネット記事後追いに続いて、今度はテレビネタになる。3月11日放送のバズリズムでいきものがかりの特集をやっていてその中で登場したところを訪ねてみたかった。いきものがかりは今年結成10周年ということだが、実はわたしが存在を知ったのはNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」2010年3月29日~9月25日の主題歌だった。そういえば水木しげる先生も昨年11月30日に鬼籍に入られた。今頃大好きな妖怪と遊んでいるのだろうか。
番組は厚木高校を起点にライブカメラで中継を入れながら進行した。
途中こんなマンションも紹介されながら帰り道にある肉屋が紹介される。
この肉のヨリヤだ。ボーカル吉岡が好きだというポテトコロッケが1つあったのでいただいた。
昔ながらのジャガイモごろごろに入っている食べごたえあるコロッケであった。ソースは欲しかったかな。
これまた番組で紹介されていた花屋さんにも寄ってみた。
ちゃんと紹介されていた。これで土曜日のツーリングは終了となった。いつもはブログ写真用にデジタルカメラを持参するのだが、今回からGalaxy S7 edgeのみとなった。それぐらい写真が秀逸なモデルなので、ほとんどのシーンで問題なく撮影ができる。バイクナビとしても活用。当分手放せない一台となっている。