今年は猛暑だったお盆休みが終わると一転悪天が続いた。曇り、雨、雨、雨、梅雨がまた復活したのではないかというぐらいだ。台風も多い。異常気象なんだろうが、とにかく雨の続く日々である。その極め付けが9月10日の17号・18号のダブル台風だ。関東地方は直撃を免れたものの、雨雲は関東地方に居座り続けた。そして9月10日(木)午後0時50分頃に鬼怒川の堤防が決壊した。繰り返し流されるテレビニュース映像でその惨状は伝えられた。とりわけ、濁流の中で電柱にしがみつくおじさんが印象的だった。
決壊現場はまだ復旧中であるし、行方不明者もいる。何より通行止め部分が多くてたどり着くことは困難だろう。それでも自分の目で見ないわけにはいかない。鬼怒川の終端であれば災害復興の邪魔にはなるまい。
決壊個所は終端から川沿いに約20km上流にある。流されたものは利根川に合流し、最後は銚子から太平洋へ流れ出る。ニュースでも銚子が漂流物で大変なことになっているということだった。自然災害の恐ろしさだ。もっとも、決壊に関しては人災ではないかという情報も流されている。いずれにしても人智を超えた災害には違いない。わたしが今住んでいる江戸川区も川にはさまれた地形なので他人ごとではない。東京都から防災ブックが支給されたのがこの9月10日であったのも何かの縁だろうか。
目的地までは1時間半ほどであった。鬼怒川、利根川の合流地点に向かおうとしたところ通行止めであった。何やら車が停まっているので近寄ってみた。
濁流で立ち往生して放置された車両だった。ヘッドライトの位置まで水かさがあったのがわかる。大量に流されてきたアシで進めなくなったのだろう。
水田のようになっているが、まだ水が完全に引いていないのがわかる。
鬼怒川の堤防側に回って見た。まだ水が濁っている。今後もまだ雨が降って増水の危険が予測されている。
一番先端まで行ってみた。この0kmポスト左側が鬼怒川終端ということになる。右側に見える利根川にここで合流する。
さて、ここまで来てこのまま帰るのももったいないので近くで名所を探してみた。ん?間宮林蔵の墓?聞いたことある名前だ。調べてみると伊能忠敬の弟子であった。7月11日千葉県東西南北の旅(最東端編)で伊能忠敬記念館に行っているのだからここにも行かないわけにはいかない。
これが生家を復元したものらしい。
当人はこんな感じ。記念館の参観料は100円とのことなので入ってみた。北海道エリアの地図作成に尽力した人だった。特に樺太が当時半島なのか島なのかよくわかっていない時代に島であることを日本人として確認し、間宮海峡という名前が残っている。
近くにある墓も寄ってきた。
ネギ入れ放題は同じだ。ただ、味付けはちょっと薄い感じがしたので、旨味唐がらしを多めに入れた。
渡しの現場に向かおうと思ったらここも増水の影響を受けていた。ちょうど作業員が撤収するところでロープを張ったところだった。
奥に石版が見える。運航していれば200円で渡れた。