今年も結婚記念日となる12月12日がやってきた。今年は21回目になる。相いも変わらずマイルによる無料の特典航空券での旅になる。実はこの時期は閑散期になるため、通常よりも2割減のマイルで移動できるのがうれしい。名古屋⇔石垣の直行便が復活したことでどうしてもそちらを基準で考えることになってしまう。移動距離が長いためお得感があるからだ
八重山諸島は石垣島、竹富島、小浜島、黒島、鳩間島、波照間島、新城島、西表島、由布島、与那国島の10島からなる。このうち離島は波照間島、与那国島の2つを訪れている。奥さんは離島経験がないため、ここはネコ好きに合わせて西表島をチョイスしてみた。実はこの西表島は石垣島より大きいのだ。それもそのはず、沖縄本島に続いて大きいのがこの西表島だ。そしてこの島を有名にしているのは絶滅危惧種イリオモテヤマネコ、夜行性とのことで見れるはずもないのだがひょっとしてということもある。
ANA579 12/12 10:35名古屋(中部) →13:35石垣
ANA580 12/14 14:15石垣 →16:30名古屋(中部)
という予約をまず先に取った。旅の最優先事項は特典航空券の往復取得になる。さすが閑散期だけあって難なく取ることができた。座席も往復とも前列2番目を指定することができた。後は2泊3日の予定を肉付けしていく。西表島一泊、石垣島一泊と決めた。これは離島に行く場合の鉄則だ。離島行きの高速船はいつ欠航になるかわからない。行ったきり予定通り戻れないことも考えないといけない。先に済ませておけばリカバリーがしやすくなる。
12月12日(金)
会社を一日休んでの出発となった。2015年12月12日は土曜日だからその心配はいらない。
セントレアでまずしなければいけないのはカードラウンジに入ること。今回はDCMXゴールドカードで奥さんも無料の家族カードを作っているので二人とも入れる。搭乗飛行機はお昼を完全にまたぐが当然機内食はないのでここである程度空腹を解消しておかなければならない。
手荷物検査を済ませて中に入って我がGALAXYをGALAXYブースで充電しておこうと思ったら、microUSB端子のみ故障中とか出ている。サムスン!何をしてる!
とりあえず飛行機は予定通り出発しそうだ。
石垣空港に到着するとこんなパンフレットが渡された。まぁ、書いてあるものを持ち出す気はないので大丈夫だ。それよりも困ったのは飛行機が向かい風の影響で20分ほど延着したこと。西表島行きの14時40分に乗りたいのに、手荷物を受け取ったのが14時ちょうど。新石垣空港は市街地から離れたためバスだと40分かかる。もう間に合わないためやむを得ずタクシーに飛び乗った。
沖縄はタクシーが安いのが唯一の救いか。それでもバスに比べて1300円ほどの出費増になってしまった。前途多難なのも旅の醍醐味か。
乗船10分前に滑り込めた。離島行きはオープン発券となっているので到着した船に自由に乗船できる。また、運行会社が2社あってもどちらでも乗れる。往復で料金が違うのはなぜか?
これが西表島行きの高速船になる。乗船率は半分ほど。待つ人の様子を見てわかる通り、実はまったく暖かくない。むしろ肌寒い。
島に着いて早速予約のオリックスレンタカーを24時間4,200円で調達した。
車で15分も走るとひとつめのスポット、由布島がある。見ての通り、遠浅の向こうに見える由布島まで水牛車か徒歩で歩くことになる。この島自体も観光地化しているので、水牛車で往復1,400円、なんと水に浸かりながら徒歩で渡っても入園料として600円必要だ。当然パスして次へ進んだ。
道路を走っていて時々現れる看板がこれ。なんかツチノコみたいになってるが、3日前に現れたらしい。ちなみにヤマネコを跳ねてしまっても罪にはならないので、すぐに連絡をして欲しいそうだ。すでに島に100匹程度になってしまったネコを救えるのなら救いたいということだろう。
島をほぼ行き止まりまで走らせると海人の家が見えてくる。晩と朝がついてひとり4,500円は良心的なんだろうと思う。
部屋はこんな感じで割りと新しい。寒かったので暖房をつけようとエアコンを入れたら冷房専用だった。この島には暖を取るという概念はないのかもしれない。
なんと宿泊施設の左側部分のホールでは投票所の準備が行われていた。実はこの島は選挙の投票日が1日早くて土曜日に行われるという。沖縄県では西表島や波照間島などがある竹富町だけである。各島から投票箱を役場に集めるのを考慮しているようだ。驚くのはこの竹富町役場が石垣市にあること。石垣市拠点の方が便利がいいのだろう。この繰り上げ投票を調べてみると全国で9ヶ所あった。期日前投票ではなく、こんな制度があるのをここに来て初めて知った。
年賀状にも使ったこの子午線モニュメントは島内に2箇所設置されている。よく知られている通り、日本の標準時子午線は明石の東経135度ジャストだ。グリニッジ天文台を通る東西経0度だから135/360度×24時間で9時間の時差になっている。そして、135度ジャストがあるということは、何かぞろ目になるような子午線がないかということで、1997年に国土地理院沖縄支所が偶然発見したのが東経123度45分6.789秒の子午線だ。この子午線が通るのはここ西表島しかない。イリオモテヤマネコに遭えなくてもこのモニュメントが西表島に来た証なのだ。
では、実際にこのモニュメントがある位置を地図で見てみよう。
実は実際のモニュメントのある位置はこの地図が指し示す位置より150mほど左にある。建てる位置を間違えたのか島が動いたのか??不思議だ。
しばらく走ると船で川を上って島の中心部にある滝を見に行くことができるようになっていたが、当然見送り。さすがにそこまで入り込んでいくとイリオモテヤマネコに遭遇できる確率も上がるのだろうか。
島の至るところに浜があるのでどこだったか忘れたが、おじいさんがひとり露天で星の砂を200円で売っていたので寄ってみた。見るとビンだけなら100円なのでどうせなら自分で集めようと勇んで砂浜に向かった。
おかげさまでびっちり星の砂が採れた!なんてことはなくて、どこをどうすくっても星型なんてありゃしない。露天に戻っておじいさんに言うと、普通に採ってくるとまれにしか入ってなくてまったく売れなかったので今はこうして厳選したものを売っているという。じゃあビンを買ったときに教えてくれよ、無駄な努力をしてしまったではないか。ということで恥ずかしながらビンを返却して砂入を購入し直す羽目になった。
さぁ、いよいよ島に来て初めてイリオモテヤマネコとのご対面だ。西表野生生物保護センターに来れば入館無料でヤマネコを見ることができる。
センターに入るとこの2匹のネコちゃんが両側からお出迎えしてくれる。なんかいたって普通のネコなので街で見かけても何とも思わないかもしれない。