Gatewayのパソコンを昨年10月に購入して半年以上が過ぎた。特に不満はないのだが、どうしても改造したい欲求が沸々と沸き上がってくる。それが今回のCPU換装だ。インテルが来月第4世代のHaswellを発表するが、ソケットが変わるのでどうせ今のパソコンでは使えない。であれば、現行第3世代の最上位モデルを使ってみたい。i7には3770無印/K/S/Tとあるが、今回は無印でチャレンジする。アマゾンで購入して27,997円だった。もう少し値下がりを待ちたいところだが、発売時1ドル80円だった為替レートは現在103円になっている。インテルが想定する価格が$305なので、為替だけで7000円値上げしたのと同じことになる。今後も安くなるのは期待できそうにないので、買うなら今でしょ!というわけ。
せっかく換装するのだからどの程度高速になったのかを確認するために現行i5-3450でのベンチマークを各種取得しておこう。Windows7のエクスペリエンス プロセッサ値は7.5で上限が7.9なのであまり向上は期待できなさそう。
●円周率計算
Super nという円周率を計算するソフトを使ってみた。419万桁計算するのに56秒だった。
Super nという円周率を計算するソフトを使ってみた。419万桁計算するのに56秒だった。
それでは早速CPUの換装に取り掛かろう。アマゾンからは到着したものはBOXというパッケージでクーラーもセットになっているため箱が大きい。だが、これは使わない。箱の前に見えるのがグリスというもの。後でCPUの表面に塗ってクーラーと接着させるのに使う。このグリスもピンキリで、このサイズで200~2000円ぐらいまである。高いほど熱伝導率が高いのだが、このCPUは定格で使うのでそれほど発熱もしないため一般的なもので十分だ。
CPU表面によるとパッケージングはコスタリカのようだ。裏面を見るとフラットな接点が並んでいる。CPUというと、ムカデの足のようなゲジゲジが飛び出していたのは昔のことか。これならピンが折れる心配はない。
ヒートシンクは4隅をネジで固定されているのでこれを外す。ネジは完全に抜けないようになっていて、ある程度回しているとカチッと音がするので4隅同じ作業を行う。
ヒートシンクの裏側とCPUに間には先ほどのグリスが塗られているので気をつけて取り外そう。新しい場合はすぐに外れるが、経年しているとグリスが硬化して剥がしにくい場合がある。その場合は、若干左右に振るようにして余裕ができたら取り外そう。決して無理やり剥がしてはいけない。
これがLGA1155というソケットになる。写真向かって左側にレバーがフックされているので外して持ち上げる。
さらに引くとこのようにCPUを押さえるケースを開けることができる。
向きに気をつけながら、i5を外してi7に取り替える。ソケットを固定したら、グリスを新しく塗って均一に延ばそう。厚く塗りすぎてはいけない。少しぐらいのムラは圧着時に均一化するのでそれほど気にする必要はない。CPUクーラーを元通り取り付け、ケースを戻しおもむろに通電してみよう。
OSを起動させる前に、Deleteキーを押してBIOS画面からi7-3770が認識されているのを確認する。
Windows7が起動して、CPUが新しいドライバとして組み込まれて再起動がかかる。
完全に動作するのを確認したので、PC前面に貼ってあるi5シールを剥がして、BOX内取扱説明書に貼り付けてあるi7シールと取り替えた。i7換装を改めて認識する瞬間だ。
CPU-Zでも確認をしておく。
●円周率計算
56秒→49秒へと、12.5%改善した。
56秒→49秒へと、12.5%改善した。
●動画変換
こちらも14分31秒→10分57秒になった。こちらは24.5%も改善された。
こちらも14分31秒→10分57秒になった。こちらは24.5%も改善された。