tomoca2の ブログ

tomoca2のブログ

since 2010.5 Yahoo!ブログより移行

ドコモスマホ 富士通 arrows NX F-01Jをニコイチで修理

わたしが歴代サムスンGALAXYを愛用するのと同じく、子ども二人には富士通スマホを与えている。数年前までは毎年機種変更をしていたが、さすがに成人過ぎてそれもおかしいので3年ほど前で更新がストップしている。そのため、今持っている機種は2016年12月発売のF-01Jのままだ。当時としてはかなり高性能で、IPSフルHD液晶でフルセグが内蔵アンテナで見れる。虹彩認証があり、Android 6から8までアップデートされた。そして何と言っても雑な使い方をする子どもに持たせるには最適な「堅牢設計で、落としても画面が割れにくく安心。」を売りにしていたこと。

 

f:id:tomoca2:20200823200003j:plain

しかし、落とし過ぎて不動になったこと1回、海に落として返ってこなくなったこと1回、そして今回も落として割れないはずの画面が割れて、さらにタッチパネルがまったく効かなくなった。

 

今までと違ってあきらめきれないのが画面が半分見えているから。手を伸ばせば届きそうなところにありながら、無情にも一切の操作を受け付けない。USBマウスを挿して認識させるにもタッチパネルで一度許可しなければならないのでその方法も使えない。

 

子どもにはSIMとメモリを同じ機種の予備機に挿し替えて渡した(なんと4,180円で調達したモノ)。しかし、どうしても旧機のデータが取り出したい様子。そこで急遽ジャンク品を調達(画面左)して基板を移植手術することにした。二個を使ってひとつを活かすので、ニコイチと呼ばれる手法だ。

 

f:id:tomoca2:20200823200010j:plain

この機種は現行のぴったりスキマなしスマホと比べて非常に分解しやすい。ちょいと厚めのヘラを挿し込んでこじってやると爪が外れていく。ただ、バックパネルは薄いプラ素材なので割れやすい。下からの方が攻略しやすいと思うので、少しずつ上にずらしていきながら殻割りを進めよう。

 

f:id:tomoca2:20200823200014j:plain

防水構造なので、枠に沿って防水シールが貼られている。ドライヤーでシール部分を温めてから殻割りするとうまくいくかもしれない。一度殻割りしたらシールは無水アルコールできれいに拭いて粘着力をある程度復元しておこう。もっとも、データが救い出すことが目的ならそこはそれほどこだわらなくてもいい。

 

f:id:tomoca2:20200823200033j:plain

この機種、電池パックの交換だけならドライバは不要だ。電池パックのコネクタを基板から外し、左右で観音開きになっている透明フィルムを持ち上げて電池パックを持ち上げればいい。こういった吸盤があると電池パックを傷めずに済む。

 

f:id:tomoca2:20200823200040j:plain

透明フィルムも外してやるとこのようになる。この透明フィルムは電池パックや基板の交換で外す必要はない。

 

f:id:tomoca2:20200823200044j:plain

透明フィルムが付いたままでも、基板に接続されている2つのコネクタは外すことができる。基板から伸びている黒い帯はふんどしのように垂れ下がっているだけだ。透明フィルムが付いた状態でもスルスルと抜ける。

 

f:id:tomoca2:20200823200028j:plain

これが2台の心臓手術前の状態だ。交換用は初期ロットなのでおサイフケータイ用のアンテナ部分が拡張されていない。また、分解歴があるのだろう、防水シールがついていなかった。

 

f:id:tomoca2:20200823200049j:plain

基板を固定するネジはすべてY字になっているのでこのようなドライバが必要になる。どこかで見たことがあると思ったらその昔、Nintendo DSを分解するとき使っていたので工具箱を探したら出てきた。

 

f:id:tomoca2:20200823200056j:plain

ネジは5か所外す。Wi-Fiのアンテナコネクタも外す。センサー・カメラ系のコネクタは跳ね上げ式の白い部分を持ち上げてやると抜くことができる。今回は電池パックを外したが、外さなくても基板だけ取り外すことができることにあとで気が付いた。

 

これで基板は外せたので、液晶が割れていない方のスマホへ移し替えて電源を入れてみよう。わたしの場合は一度で無事認識して復活した。もちろんデータもそのままだ。余った一台はまた部品取り用に保管しておくことにしよう。電池パックのコネクタは外した状態で。