ヤフオク！も長くやっているといろいろなことがある。ヤフオク！では一部のカテゴリで、Yahoo!かんたん決済というシステムを使って支払いが行われた場合、落札者保護のために支払いがシステム側でプールされるという制度がある。わたしが多く出品するスマホなんかがまさにそのカテゴリーに該当しており、事実上は支払い方法がこのYahoo!かんたん決済に限定されている。
この決済方法は落札者側に有利な方法となっていて、落札者が受け取り通知をしないと支払いが最大14日間留保される。わたしの場合はiPhone5sを落札したベトナム人が受け取りの連絡を取引ナビでしてきたのはいいが、その後まったく連絡がなくなった。毎日受け取り通知をしてくれと催促してもなしのつぶて。住所は台東区だった。ちょうど先週リサイクルショップで買った2980円の中古自転車の試し乗りにちょうどいいではないか。距離を調べると約10kmである。
変速機もない普通の自転車だ。買ったときはカギもベルもないので、どちらも自分で後付けした。
このまま北北西に進路を取ることにしよう。
おそらく逆さツリーが楽しめるのはここ一箇所だけではないだろうか。水面に映える摩天楼はなんとも神秘的だ。
雷門の前を通り、普段通らない裏路地を滑走した。自転車のいいところは、一方通行でも通行ができること。
浅草ROXの呼び込みかな。にぎやかなお囃子なんかも聞こえてくる。
まだ13時というのにウインズ浅草の裏手に続く飲み屋街は酒盛りの人でいっぱいだ。外人さんが目立ってた。
花やしきって入ったことないけどミニ遊園地なのかな。荒川遊園みたいなものか。この後、入谷、鶯谷と渡って、目的地日暮里に到着した。落札者の住所はもちろんわかっているので、スマホで検索してアパートを特定。見るとちゃんと洗濯物が干してある。生活はしているようだ。ドアポストにこっそりとベトナム語で書いた警告書を投函して現場を後にした。直接訪ねてきたというのがわかれば十分効果はあるだろう。
まったくの偶然だが、落札者の住所台東区谷中（やなか）は谷中ぎんざという観光客が訪れるスポットがあるようだ。実際、日暮里駅から続く通りに人が群がっている。これは外人さんがその様子をスケッチしているところ。このぎんざ通りは人が多過ぎて入れないので、自転車は近くに停めて徒歩に切り替えた。
まず商店街入り口すぐに行列があった。谷中いか焼きとある。このいか焼きプレーンは200円という安さ。渋滞の理由は注文を受けてからひとつひとつプレス機で焼いているからだった。これも食べるまでに10分ぐらい並んだ。まぁ、いかのコリコリ感が楽しめていい15時のおやつだった。
通りにはいたるところで行列ができていて、テレビの取材や芸能人の訪問も多いようだ。中でも一番がこの谷中コロッケの店。実際わたしはコロッケが売り切れで食べれず、谷中メンチ200円を1つ食べてみた。残念ながらわたしには行列の理由はわからなかった。コロッケならまた別だったのかも。
さぁ、そろそろ帰り支度を始めよう。帰りはアキバを経由して帰ることにした。
東京を自転車で走っていて思ったのはあまりメイン道路を通らないこと。平行に走っているこういった自転車ぎりぎりの裏路地を走った方が早い。
上野公園に続く不忍池は弁財天に続く屋台通りがにぎわっていた。
上野方面から走ってくると秋葉原入り口にあるのがこのたい焼き。でも、もうおやつは済ませてあるので後ろ髪を引かれる思いで通過した。アキバではパソコンパーツを購入してこの時点で16時半、辺りは薄暗くなり始めたので家路に急ぐことにした。
17時になるとこんな薄暗さだ。ペダルを踏む足が重くなるがライトを点灯した。両国橋からもツリーは見える。思い起こせば5年半前東京を離れるときは影も形もなかった。それもそのはず、2009年3月に東京を発ち、工事が着工したのは2009年4月だった。
江東区に入ると江戸川区はもう鼻の先だ。こんな商店街があるのを初めて知った。前回9年在京していてもまだまだ知らないご近所はあるということか。新大橋通りを走っていて思ったのが、ダイエーが3軒連続で並んで建っていること。もちろんわたしの主要スーパーもこのダイエーである。今年の12月26日で上場廃止となり、いまや完全にイオンと化している。使える電子マネーもWAONだし、棚にはトップバリュの商品が所狭しと並んでいる。
そんなことを思いながら最後の荒川、中川を越えるとわたしの住む街に到着した。時計は17時半を回っていた。6時間の充実したサイクリングだった。
その日の20時半、落札者からようやく受け取り通知がされた。10月13日に決済されてから実に13日目のことであった。ん？よく考えたら督促しなくても14日目には自動的に支払いがされていたのか
