安い速いうまい!で、データ専用の格安SIMとしてDTIのServersMan SIM 3G 100という月額490円FOMA 3G回線を紹介した。ドコモからタダでもらったスマフォに挿して、ネットやメールだけでいいと考えていた。もしどうしても通話がしたいなら、LINEやSkypeでもできるのだ。
ただ、LINEはLINE同士でしか会話ができない。Skypeはそれ以外にオンライン番号というものを取得すれば050番号がもらえて、固定電話や携帯電話と発着信が可能になる。支払いはプリペイドだったり、月額プランだったりちょっとやっかいだ。基本的には通話はおまけなので050の番号は欲しいが、固定費は払いたくないというわがままな節約ユーザに対応したサービスがフュージョン・コミュニケーションズのFUSION IP-Phone SMARTだ。番号発行手数料及び、ユニバーサルサービス料も一切不要である。
SMARTはβサービスと注記がある通りまだ完成というわけではないのだろう。今年5月に開始していまだにβが取れないのはおかしいのだが。
SMARTは月額基本料0円のIP電話である。同様なものにNTTコミュニケーションズの050plusがある。こちらは月額315円かかる。それでは早速SMARTの登録を行ってみよう。必要になるのはクレジットカードとメールアドレス。無料とはいえ、有料通話をした場合の引き落とし設定のためにクレジットカードは必須だ。使った分だけクレジットカードに請求が入る。
新規申し込みはこちらから行う。まず、メールアドレスを入力して仮登録メールをもらう。このメールの中のURLから本登録を行うという手順になる。住所、名前、クレジットカードの番号を入れればその場でIP電話番号が払い出される。IP電話番号1つにつきクレジットカードとメールアドレスが紐付けられるので、もう1つIP電話番号が欲しい場合は別のクレジットカードとメールアドレスが必要になる。
登録が終わると電話番号、SIPアカウント、パスワードが発行される。電話番号が有効になるまでに最大1時間かかるということなので注意しよう。わたしの場合には20分ほどで開通した。
続いてスマフォ側にSIPソフトをインストールする。SIPソフトは各種あって、常駐させて電池消耗が少ないということで定評のある日本エヴィクサー Chiffon(シフォン)を入れてみる。
SMARTはβサービスと注記がある通りまだ完成というわけではないのだろう。今年5月に開始していまだにβが取れないのはおかしいのだが。
登録が終わると電話番号、SIPアカウント、パスワードが発行される。電話番号が有効になるまでに最大1時間かかるということなので注意しよう。わたしの場合には20分ほどで開通した。
インストールしたら、この3項目を設定すればすぐに使える。まずは手持ちのケータイから050に発信してみた。
ちゃんと発信者番号が表示されて着信した。このソフトから携帯に発信すると、こちらも発信者番号通知がされるのが確認できた。とりあえず発着信ともOKなようである。
■発信できない番号
•110番、119番など緊急電話番号
•177番(天気予報)
•117番(時報)
•フリーダイアル(0120など)
•ダイヤルQ2(0990)
•海外への通話(2012年5月現在)
最後にSMARTとの発着信の通話料金を示しておく。
発信元 | 着信先 | 料金(税込) | 課金単位 |
SMART | SMART・提携IP電話 | 0 | - |
携帯・PHS・加入電話・提携外IP電話 | 8.4 | 30秒 | |
加入電話 | SMART | 11.025 | 3分 |
携帯 | 16.8~21 | 1分 |
これを見るとわかるのは、このSMARTはデータ専用回線のみならず、通常の音声回線のついたスマフォであっても利用することでかなり電話代が節約できる。
たとえばNTTドコモの月額基本料金が一番安いプランで契約していると、携帯→携帯は21円/30秒となり、SMART→携帯の2.5倍にもなる。また、相手にかけてもらう場合においても080や090にかけてもらうよりも050にかけてもらう方が1/3の負担で済む。