12月ぞろ目の日は令和最初の結婚記念日である。26回目になる。55歳になり、会社も変わった。今までと違って年間20日の有給休暇以外に平日5連休を2回取れる。前後合わせれば最低でも9連休になる。その最初の連休を12月9日(月)~13日(金)とした。結婚記念日を含めた形になる。このうち、沖縄には12日~14日まで滞在することにした。
このプランを決定するとき、目の前のテレビ映像には激しく燃える世界遺産 首里城正殿が映し出されていた。そうだ、沖縄行こう。沖縄本島をぐるり一周することにした。沖縄本島から車で渡れる島はいくつあるのか。数えると12あった(人工のものを除く)。考えたら26回目の結婚記念日も掛け算をすれば12になるではないか。とことん12にこだわってみよう。
12月12日(結婚記念日)
お昼前に那覇空港へ到着した。ハイブリッドの軽自動車を借りてまずは目的地首里城公園へ向かう。ちょうどこの日から立ち入れるエリアが少し広まったという。今まで来たことはあっても有料エリアには入ったことがなかった。当然今も有料エリア(大人830円)には入れないので駐車料金320円のみで観覧できる。
【首里城公園】
少し歩くと目の前に無残にも焼け崩れた赤瓦が目に入った。
さらに進むと骨組みだけになった屋根が現れる。火災の影響で屋根がたわんでしまっているのがわかる。
次に内部が公開されるのはいつになるだろう。「NHK沖縄放送局では、在りし日の首里城の魅力が詰まった過去の名作を5夜連続(16~20日)で放送します。」とポスターにあった。ブラタモリやプロジェクトXを再放送するようだ。
では首里城を終えてここからは本島を時計の針周りでぐるり一周をスタートする。
【残波岬(ざんぱみさき)】
まずは本島中部にある読谷村(よみたんそん)の突起部分に出くわす。この日は風が強く、岸壁に打ちつける波しぶきが離れていても届くほどだった。
島内至るところで生きたネコの置き物が飾られている。ネコ好きにはたまらない島だ。
【万座毛(まんざもう)】
20kmほど外周に沿って進むと象の鼻の形をした岩が見れるスポットにたどり着く。気流の激しい中でドローンが飛んでいる。水平線近くの黒い点がそれ。
操縦している人を探すと果たしてあちらの人であった。もちろんノードローンの看板が立っている。
【ブセナ海中公園】
この日の日の入は17時37分、サンセットを撮影するべく場所を移した。17時到着、いい感じで撮れそうだが水平線間際の雲が気になる。
この日のサンセット撮影はこれが限界だった。この後は厚い雲に没してしまった。水平線に沈む日没が撮れなければ意味がない。
名護球場近くにあるホテルにチェックインして1日目のオリオンビールで明日に備えることにした。2日目からは島巡りも始まる。
【01瀬底島(せそこじま)】
那覇空港から出発して1番目の島が瀬底島になる。1985年2月に開通、橋長は762mある。来年、再来年と立て続けにヒルトンが開業する予定で活気づくのではないだろうか。
【沖縄美ら海水族館(ちゅらうみ)】
宿泊したホテルが水族館入場券付きだったので立ち寄った。12月10日のヤフーニュースで15年間飼育されていたイソギンチャクが実は新種だったというニュースを見たからだ。
と思ったら今度は訪問翌日のヤフーニュースで美ら海水族館ジンベエザメ、エラから新種のヨコエビ千匹以上発見を見てさらにびっくり。前日のショーではそんなことを一言も言っていなかった。新種に沸く水族館であった。
このエリアは水族館に入らなくても無料でイルカショーが観れる。ここは駐車場も無料なので、ウミガメやイルカだけでよければ完全フリーで楽しめるのがいい。おかげで平日でもいっぱいだ。
【02古宇利島(こうりじま)】
今日中に島を半周しなければならないので2時間半で水族館を終えて先に進む。3つの島を一気に渡ろう。
【03屋我地島(やがじしま)】
今回訪れる島の中では最大になる。美らテラスという複数ショップがあり休憩地点にはいいだろう。
【04奥武島(おうじま)】
本島につながる奥武島は2つありそのうちのひとつがここでお墓のみの無人島になっている。死者を弔った場所を奥武(オウ)と言うため同名の島が沖縄には他に2つある。
【05宮城島(みやぎじま)】
これも同名がある。北部にある方で2日目の島巡りはこれで終了となる。
【辺戸岬(へどみさき)】
せっかくここまで来たので本島最北端を目指してみる。周遊するためには欠かせない通過地点である。
この後は島の右側面を経由して中部に位置する嘉手納基地近くのホテルに向かい今日こそ絶景のサンセットを撮影する。なんとか日の入時刻に間に合った。ギリギリ5分前のことだった。海に落ちる陽に波待ちのサーファーが映える。
2日目の夜もオリオンを片手にコラーゲンたっぷりっぽい豚肉の入った麺をいただいた。
朝食はホテル最上階でオーシャンビューモーニングとなった。
ホテルの周りは米軍基地の人ばかりでYナンバーの車しか駐車していなかった。日本のたたずまいとは思えない風景だ。
【06平安座島(へんざじま)】
3日目最終日は本島の下3分の1ほどを周回する。ノルマ7島を周りきる。と言っても5つの島が密集しているので攻略はたやすい。嘉手納を出発して、中部の東側に回る。最初が海中道路(トンネルではない)を通じて渡る平安座島で島の4分の3が原油貯蔵タンクを占める石油島である。航空写真を見るとそのすごさがわかる。今から50年前に本島と道路でつなぐことを条件に島民が誘致に賛成した。当時その計画に反対した宮城島と浜比嘉島が、その成果である道路により本島とつながっているのは皮肉な巡り合わせだろう。
【07宮城島(みやぎじま)】
ぬちまーすという観光製塩ファクトリーがある。常温瞬間空中結晶製塩法という世界で唯一の塩工場が無料で見学できる。
【08伊計島(いけいじま)】
3島連なる最後の島である。
【09浜比嘉島(はまひがしま)】
本島からではなく平安座島からつながっている。
【10藪地島(やぶちじま)】
なぜかこの島だけ撮影を失敗していた。島の端しか写っていなかった。5島のうちこの1島だけがぽつんと存在する無人島になっていたからか。沖縄県最古の土器が発見されたことから祖先発祥の地ではないかと言われている。
【11奥武島(おうじま)】
本島とつながる2つ目の奥武島で、ほぼ外周に沿って5分ほどで一周することができる。
【平和祈念公園】
敷地内でひときわ存在の目立つ美術館に行ってみた。扉に張り紙が一枚してある。
土曜日にVIP対応で閉館とはなんたることか。秋篠宮ご夫妻が午後訪問のためだった。翌15日は首里城も視察して帰京している。結構なニアミスだった。
【ひめゆりの塔】
入り口で献花用花束が200円で売られている。ひめゆり学徒隊のような看護系女生徒が多く訪れるようだ。
【12瀬長島(せながじま)】
いよいよラストの島に渡る。那覇空港に隣接する島で飛行機が間近に見られるスポットとして有名だ。
【アップルレンタカー】
今回利用したアップルレンタカーは3日間で2,840円、ガソリン代は1回給油だけで2,800円。総走行距離492kmだったので、燃費は24.3km/lだった。ハイブリッド軽自動車のワゴンRはさすがだった。意外にもガソリンは内地よりも安かった。
これにて3日間の旅程を完遂した。令和2年はどんな年になるのか。
おまけ
1日1ソフト編