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MOSにチャレンジ!資格商法に物申す

今春、思うところあってMOSにチャレンジすることにした。MOS(モス)というと、一般的にはモスバーガーだろう。公式サイトによるとMOUNTAIN(山)、OCEAN(海)、SUN(太陽)の頭文字。しかし、何もバーガーショップでバイトするわけではない。
 
では、半導体の世界でよく耳にするMOSであろうか。身近なところではデジタルカメラの撮像素子として登場するCCDとMOSという単語。metal-oxide semiconductorで金属酸化膜半導体ということになる。
 
実はそれでもない。わたしがチャレンジするのはMicrosoft Office SpecialistMOSである。今や会社でオフィスというとマイクロソフトオフィスを指すぐらい一般名称のソフトになっている。ワープロ表計算、プレゼンテーションの3点は当たり前、加えてデータベースができたりするとよりベターだろう。
 
これら基準ソフトがすべてマイクロソフトに抑えられている。パソコン創成期はワープロと言えば、国産は松であり一太郎であり、海外の使いにくいワープロがワードだった。そして表計算マイクロソフトのMultiplanよりLotus 1-2-3が主流だった。それが、Word、ExcelPowerPointに集約されてしまった。選択の余地はない。このビジネスソフトをある程度使いこなせることが企業内でのステータスとなる。わたしはパソコン歴こそ40年以上になるが、わたしがパソコンに明るいということを客観的に証明するものは何も持ち合わせていない。

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ここでちょっとわたしのパソコンとのかかわりを披露しておこう。小学生高学年のころ、電子ブロックというものが流行った。キューブ状の透明なプラケースの中に抵抗やコンデンサが組み込まれていて、これを回路図に従って接続していくといろいろなものができあがった。ラジオであったり、タイマーだったり、ウソ発見器なんてあやしいものまであった。これらが電子パーツの組み合わせでできてしまう夢のおもちゃだった。欲しくて欲しくてたまらなかったがついに手に入れることはなかった。近年復刻版として雑誌付録で販売されたがそれも入手はしていない。
 
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パズル的な要素のあった電子ブロックであるが、当時はプラパズルというテトリスのパーツを組み合わせたようなケースに収めるだけのおもちゃも流行した。
 
そして中学2年のときにNEC PC-8001が発売になった。まだマイコンと呼ばれていた時代だ。わたしの住んでいるところで自由に触れたのは、名古屋の伏見にある電電公社2階のショールームだけだった。そこまで自転車で1時間かけて土日ごとに通ったことをよく覚えている。
 
その後、通った高校では図書館にまだマイコン関係の書籍がなかったため片っ端からリクエストを出して取り揃えてもらった。プログラミングに非常に興味をもった時代だった。
 
大学では研究室にNEC PC-9801初号機が1台、パソコン教室には富士通FM-7が数十台あった。Apple IIがある研究室もあった。しかし、どれも驚いたことに誰も関心を示さず使われぬままの状態であった。わたしの大学4年間は麻雀とパソコンに明け暮れた日々だった。当時はみな実験装置から出てくるプリントされた数値を関数電卓でひたすら計算するという不毛な作業を続けていた。そこで、わたしは実験装置にあるRS-232Cというシリアルインターフェイスの信号をPC-9801に取り込み、膨大に流れてくるデータを回帰計算させて規則性を導き出すというプログラミングも行った。そして教授に怒られた。それまでゼミ生8名で分担して計算させていた作業がこれでは何もさせることがなくなってしまうではないかと。しかし、仏作って魂入れずのパソコンがゴロゴロとしているのである。それを利用せずしてなんの理系学校だと思ったものだ。理系教授であっても残念ながら一太郎専用のワープロパソコンとしてしか利用していなかった。
 
初めて自分でパソコンを購入したのは大学生になってからで、富士通FM77AVという当時4096ショックフルカラー8ビットパソコンということで注目された。ゲームにはまることはなく、マシン語によるプログラミングでOh!FMやThe BASICというパソコン雑誌に投稿したり、市販ソフトにかけられていたプロテクトを外すことに熱中していた。そういえばこのときのOh!FMは日本ソフトバンクの発刊であり、孫正義が出版事業を始めたころである。社長と言ってもまだ若干25歳であり、雑誌の中でやたらアルバイト社員にいじられる社長として登場していた。それが今や日本を代表する実業家である。
 
社会人になってからはPC-9801NSというノートパソコンを購入して、これは基板べた付けのCPUを交換したり、かなり遊ばせていただいた。このあと何台ものPCを経て現在はデスクトップタイプを愛用している。思い起こせば日本のパソコン創成期から関われたことは、現在のスマホしか知らない世代よりも幸せだったと言える。しかし、今それだけではダメなのだ。いくら40年のパソコン歴があると言え、それは客観的なものさしではない。

前置きが長くなった。つまり自己評価ではなく、履歴書に書けるような資格をひとつぐらい取っておこうというのが今回の趣旨だ。原付二種の取得とはちょっと異なる。
 
MOSにはWord、ExcelPowerPointAccessOutlookの5科目があり、うちWordとExcelは一般と上級がある。受験料は一般が9,800円(税抜)、上級が11,800円(税抜)となる。複数受験による割引はなく、全部が加算される。そこで今回はExcel Expert(上級)のみを受けることにした。一番客観的に見てレベルを推し量りやすいと思ったからだ。
 
MOSの受験方法には、『全国一斉試験』と『随時試験』の2通りの受験方法があり、わたしは全国一斉を選び3月10日(日)の帰省日に愛知で受験することにした。テキストはこれ一冊でよい。ちょうど期間限定のTポイントがあったのでYahoo!ショッピングで購入した。ちなみにこのテキストは合格後にフリマで売られるためきれいに使わなければならない。
 
試験まで3週間程度となった。ぼちぼちとテキストをこなしていく。パソコン40年の歴史が絶対の自信を物語っている。落ちる想定はしていない。会場では当然パソコンを使って受験する関係で合否はすぐにわかる。吉報をお待ちいただきたい。