秋と言えば紅葉と祭りだろう、秋晴れとなった11月12日に都内でその両方を探してきた。
東京女子大学 第64回VERA祭
通称とんじょ、杉並区と武蔵野市の境界線ぎりぎりの杉並区側に位置する。初代学長は旧五千円券でおなじみだった新渡戸稲造である。学祭名のVERAとは"QUAECUNQUE SUNT VERA"「すべて真実なこと」という新約聖書のラテン語からきているそうだ。
来年創立100年になる。歴史があれば学内はさぞかし緑豊かであろう。
大学祭でもない限り、堂々と女子大には入れないだろう。
入ってすぐ右側にチャペルが見える。
正面では屋外ライブが開催されていた。10メートルおきぐらいに撮影禁止のパネルを持った係員が配置されている。もっとフリーでいいような気もするが。
見事な落ち葉のじゅうたんがあった。さっそく秋を見つけた。
なんと学内にタヌキがいるぐらいの自然が23区内にあった。実際には見かけることはなかったが。
さすが女子大、茶会系のブースが多数あった。値段はおおむね500円といい値段だった。
パティスリー アテスウェイというスイーツ店のようだ。行列が嫌いなわたしはスルーした。今日は全部で4か所回るスケジュールを立てている。
振り返ると中野四季の森公園があって噴水の檻に閉じ込められた男の子が泣き叫んでいた。
こちらは近隣に配慮してか、屋内コンサートであった。
外にある模擬店で気になったのがこのアイスクリーム天ぷら。おお、どんなものだろう。
ちょっ、作り方を見ていたらシューアイスを小麦粉を溶いた液体につけて軽く油で揚げているだけだった。当然ころもはほとんどシューアイスのシュー。名称はシューアイス揚げにすべきだ!
クチ直しにグルグルソーセージ200円を食べた。食べにくかった。場所を移そう。
お茶の水女子大学 68th徽音祭
模擬店がいっぱいだ。しかし、総じて高い。
これ、たぶん市販のバウムクーヘンを1/8切りくらいにしたのを2つ串に挿してチョコを塗ったもの。この手抜きでこの値段はないだろう。きっとゼロをひとつ間違えてつけてしまったのだろう。
およそ女子大とは思えない野郎ばっかりのイベント。今日は夕方AKB48のチーム8も来てたそうなので大変なことになっていただろう。
東京聖栄大学 2017聖栄葛飾祭
さて、最後に自宅から一番近い学祭を探して行ってみた。新小岩駅から100メートルのところにある大学だった。何度か通ったことがあるが、そこに大学があるなんてまったく知らなかった。この行列は餅を買うためのものだった。到着してすぐ売り出す時間だったので並んでみた。
これは安い。さすがに健康栄養学部の学校だ。餅は大好きなので2種類の整理券をもらった。
臼と杵が置いてあったのでつきたてかと思いきや、冷めきってちょっと固くなりかけている。
しかし、さすが食の学校と感心したのがパッケージの裏側。他の学校にはなかった製造責任者表示だ。できればカロリーを書いていただけるとよかった。
4軒の大学祭をはしごして適度にお腹も満たしたところで家路についた。思い起こせば学校を卒業して30年以上になる。自分の時代はパソコン創成期であり、16ビットパソコンが出始めて間がない頃、学内では誰も興味を持たずほぼひとりで独占してコンピュータを触っていた。ソフトバンクはパソコン系出版流通であり孫さんは頭角を表す前であった。今の、誰もがネットワークにつながったコンピュータを所有する時代がきているとは想像だにしなかった。次の30年後はどうなっているのだろう。
この世には偶然などないのかも知れない。全てが必然であるかの様に・・・。縁はやおら形を成してゆく。もう少し長生きするのも悪くないな。シルバーズ・レイリー