齢若干14歳にして将棋公式戦最多連勝記録ホルダーの中学生3年が藤井聡太くんだ。2002年7月19日生まれなのでまもなく15歳になる。国立の名古屋大学教育学部附属中・高等学校は中高一貫教育だが、高校への進学は考えず上京して将棋に専念する意向とのこと。
そんな同郷をはぐくんだ愛知県瀬戸市を、1年の折り返しとなった7月1日に訪れてみた。なんてカッコいいことを書いているが、実際にはただのミーハーである。それに、テレビのニュースで見た瀬戸焼きそばなるものも食べてみたいというのが本音だ。
愛知県瀬戸市は名古屋市の北東に位置する人口約13万人の町である。その名の通り、瀬戸焼の生産地であり、陶磁器のことを指してせとものというほど親しまれている。ただ近年は窯業が低迷しており、今回の藤井フィーバーはまさに瀬戸市が再び復活ののろしを上げる絶好の機会となっている。町を挙げての応援体制がいかがなるものかこの目で見てみたい。
始発駅になるためホームに並んでいる列車を見ることができる。向かう先は名古屋の中心栄である。ただ、その栄も最近は名古屋駅周辺に人の流れを奪われている。
この尾張瀬戸駅に隣接する複合施設パルティせとの中にテレビで見たせと焼きそばがある。一階の一番奥の部分にその店舗はあった。到着がお昼時の11時半であったため藤井効果で大繁盛と思いきや店内で食事をする人は二人だった。
なんか出川に似た感じの似顔が店主である。
あった、藤井くんが手にしていた29連勝の盤面をそのまま再現した看板が。すでに新記録は達成しているので目指せ新記録!はおかしいかな。
連勝記録に並んだときから起算して10円引きなので現在は20円引きであった。中盛500円が480円だった。焼きそばにしては元がいい値段なので藤井くんが77連勝をしたときにこの焼きそばはゼロ円になる。そこから先は食べてもらうとお金を払わなければならなくなってくる。
さて、これが求めるせと焼きそばだ。具はキャベツと豚肉のみで麺は細かく切られている。豚肉の煮汁をダシにしたしょうゆベースの味付けになっている。また、瀬戸焼の陶器皿で出すことも決められているようである。味は好みの分かれるところで、ソース焼きそばに慣れた人には若干違和感があるかもしれない。和風の焼きそばを求める人にはちょうどいいだろう。
このパルティせと一階には他にも飲食店があり、ほぼどこも応援セールなのか、便乗セールなのかやっている。
中央部分には応援メッセージを書いて貼るスペースがある。残念ながらすでに紙もなく、ボードもいっぱいで詰んだ状態であった。
続いて瀬戸市役所に足を伸ばしてみた。土曜日で閉庁しているものの、横断幕はしっかりと掛けられていた。
瀬戸と言えばもう一つのスポットが地デジ放送所になる。かつて栄にあった名古屋テレビ塔から地デジ化するにあたってこの地に新設された。
デジタルリサーチパークセンターなるものがあったので寄ってみた。
在名6局のマスコットが飾られていた。特に見るべきものはなかったような。
最後に瀬戸と南端で接する長久手にあるモリコロパーク(愛・地球博記念公園)を散歩して帰ることにする。2005年『愛・地球博』の跡地として活用されている公園で、2020年代初頭にはジブリパークもオープンする予定になっている。
当日は30度を超える猛暑になっていて、水遊びに興じる親子連れがいた。
510円とちょっとお高くなっている。こちらはスルーした。
園内を大きく8の字に周回する無料バスが30分間隔で走っている。残念ながらネコバスではない。
日本庭園は非常に立派でこの時期もよいが、紅葉のシーズンはさらに格別だろう。
画面左の赤い部分に和服の新郎新婦が立っている。右側の湖面に立つカメラマンが超望遠で前撮りを行っているようだ。
近くに寄るとこんな感じだ。
他、ランダムに撮ったGalaxy S8の画像を並べておこう。
広大な公園で十分森林浴をしたところで帰途についた。と、この執筆をしている時点ですでに30連勝をかけた藤井四段の対局が始まっている。また勝敗がつくのは夜であろうか。都議会選挙の結果と将棋の結果、放送局も悩ましいところではある。
残念ながら30連勝ならず。よく頑張った!