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RD-S303のDVDドライブ(DVR-L12STO)を自力修理してみる(レーザー出力調整)

当方ブログで一番コメントが多いのは、「RD-S303をファームウェア05にダウングレード(HDD換装 1TB化 2TB化) 」になる。東芝 VARDIA RD-S303は2008年11月発売のモデルなので最初に買った人は5年以上経過していることになる。そして、この辺りが内蔵HDDの寿命らしく、みなさん一様にHDD不良で交換をするついでに大容量にしてしまおうということでここを訪れているようだ。
 
実はこのモデルは発売直後はDVDドライブの不具合があったようで、無償交換をしてもらった記憶がある。しかし、交換をしてもらったとはいえ、DVDドライブも消耗品なので、レンズが汚れたりして読み取りエラーによりDVD記録や再生ができなくなったりする。そして我が家にもそのときがやってきた。DVDを挿入すると、ピックアップ部分が激しく前後する動作音を繰り返して、新規ディスクですとか、このメディアは使えませんみたいなエラーが出てくるようになった。
 
DVDの読み取りエラーが発生した場合に、DVDレンズクリーナーを買ってきたりするがほとんどの場合役に立つことはない。そんな無駄なものを買ってくる前に、ちゃっちゃと分解をして中を確認した方がいい。というわけで、いつものように自力修理にチャレンジしてみた。もちろん、毎度のお約束として自己責任でやっていただくことになる。
 
RD-S303は分解しやすいマシンなので、本体左右1つずつと、後ろ3つのネジを外せば上部ケースが取り外せる。DVDドライブは右側にレイアウトされている。DVR-L12STOかDVR-L12STOAというタイプが取り付けられているはずだ。
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DVDドライブを取り外すには上から見て写真の4箇所のネジを外すだけでいい。ネジが取れたらドライブ後方を少し持ち上げて後方にずらすような感じで引っ張れば抜ける。
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DVDドライブをひっくり返して裏側を見ると電源コネクタと、データ用フラットケーブルが刺さっているのがわかる。それぞれしっかりと根元を持ってまっすぐに引き抜こう。ケーブルを固定するために貼られているテープはキレイに剥がしてしまおう。
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これでDVDドライブだけ取り出すことができた。裏側を見て、4箇所のネジを外す。
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これでDVDドライブの上下に装着されている金属ケースを外すことができるようになる。実際には、ケース上側だけを外せばよい。ピックアップレンズが見えるので、まずはこのレンズ部分を掃除してみる。無水アルコールを適量染み込ませためん棒で軽くこすってやる。その後、反対側の乾いた方でこれまた軽く拭き取ってやる。
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無水アルコールは薬局に売っているので1本入手しておくと便利だ。テープ剥がしに使ったり、汚れを取ったり、結構重宝する。
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さて、これでうまくDVD読み込みができるようになればいい。とりあえず、ケースのネジ止めはせず、ケーブルだけ配線して上部ケースをはめて起動させ、テスト用のDVDでチェックしてみる。わたしの場合は残念ながらこれでは症状が変わらなかった。
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電源ケーブルを抜いてから、いよいよ禁断のピックアップレンズのレーザー出力調整になる。本来であれば、オシロスコープを使って波形を見ながら調整ということになるのだろうが、もちろんそんなものは持ち合わせていない。勘だけが頼りだ。レーザー出力のダイヤルは写真の赤丸部分になる。
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細いプラスドライバーで回すことができる。回す向きは上から見て時計の針と反対方向だ。くれぐれも注意して回すこと。回したか回さないかわからないくらい微量に左方向に回転させよう。自信のない人はあらかじめマーカーをつけておくといいだろう。それぐらい繊細な作業だ。先ほどと同じようにケースを装着して通電させて、DVDを読み込ませてみよう。わたしの場合は一回目でうまく認識するようになった。これは市販のDVDビデオを読ませたところなので、MENUという表示が出れば成功だ。DVD-Rがあればそちらでも読み取りチェックをしておくこと。一般的にはDVD-Rの方が反射が少ないので、DVD-Rが読めればほとんどの場合は大丈夫なはずだ。うまく読めなかった場合は再度同じ微量に回す作業を繰り返すことになる。
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再生が無事できるのを確認したら、一度電源を落とし、ケーブルを抜いて、逆順で戻していこう。へたったレーザー出力を若干上げてやることでうまく読み込みができるようになったが、あくまでも延命に過ぎないので、次読み取りができなくなって同じことをしても復活の保証はない。ただ、これ以上壊れることはないという覚悟でチャレンジしてみるのもいいのではないだろうか。