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きわめて化学的な暖房器具ハクキンカイロ ミニを買ってみた

今シーズンは暖冬かと思いきや、いきなり東京に雪が降って大混乱を起こしたり異常な天気が続いている。筆者は平温無事な生活を好むので、暑いのと寒いのに弱い。出勤時も手袋とネックウォーマーは必須アイテムになっている。使い捨てのカイロは買っていない。ゴミになるし、温まるまで時間がかかるし、大して熱くならなかったり、放置しておくとすぐ熱が下がってしまう。とにかく使い勝手が悪いのだ。

ネットでカイロを検索していると目に留まったのがZIPPOライターみたいな形をしたカイロ。わたしは使ったことがないが、古くからあるやつだ。イメージ的にはライターなので内部でずっと火を燃やし続けているのかと思った。しかし、これには火を使わない。回路もない。ではなぜ温かくなるのか。気化したベンジンが酸素と結びついて水と二酸化炭素になるときに発する熱を利用しているらしい。酸素と結びつかせる手助けをするのにプラチナ(白金)微粒子を含んだガラス繊維を使っているとのこと。化学は苦手だったのでよくわからないが、詳しく知りたい方はメーカーホームページを読んで欲しい。

子どものころ、電池を使わないラジオというので遊んだことがある。ゲルマニウムラジオというものだ。何やらそれに近いようなグッズである。ちょうどYahoo!から付与された期間限定のTポイントがある。これがまた、ヤフオク!やYahoo!ショッピングぐらいでしか使い道がないときた。普通のTポイントとしては加盟店で使えない。数日で無効になってしまうポイントがもったいないのでアマゾンより割高だが、Yahoo!ショッピングのストアで買ってみた。最初購入したストアは在庫切れとかで3日ほどしてキャンセルをしてきたので別のストアで購入した。
 
小さな箱に入ったクレジットカードサイズぐらいの金属ケースが到着した。何とベンジンは別売だった。お試し用ぐらい入っているのかと思ったらそれはなかった。
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ベンジンも何でもいいわけではなく、純正を使えとある。プリンタのインクは喜んで互換インクを使っているが、これはぜひハクキン製のものを入手したい。近所のドラッグストア、ホームセンター、スーパーを回ったがどこにもない。ネットで買うしかないのかとあきらめかけたとき思いついた。お年寄りの銀座、巣鴨ならあるのではないか。パッケージにもある通り、1923年から1世紀近く変わらぬこの商品だ。敵はとげぬき地蔵にあり!
 
なんと、巣鴨地蔵通り商店街入口すぐにある薬局ですぐに見つけてしまった。しかも、アマゾンより85円も安い。500ml入りなので約20回分ということになる。せっかく来たので商店街を散歩してみた。
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すごい行列ができている。
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洗い観音というらしい。よくある悪いところにけむりをかけるのと同様、自分の悪いところに水をかけるようだ。
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その横には幸福だんごなるものが売っていた。みたらし団子好きのわたしとしては食指が動いた。しかし、その横を見て食欲がなくなった。
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買ったものを食べてもいいが、大半はここにお供えをしているようだ。稲荷神社で油揚げをお供えするようなものか。このケースの中の団子は最後どうなるんだろうと思いながら去った。
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至るところで塩大福を売っていたのでひとつ買ってみた。さほど塩からさはない。目的のブツは入手したので早速帰って実験開始だ。
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ハクキンカイロベンジンとライター。ライターはベンジンの化学反応をスタートさせるための初期熱を与える起爆剤になる。
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この中の白い脱脂綿にベンジンを含ませる。25mlで1日の発熱となる。
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初回なので付属していたジョウロにベンジンを半分ほど入れてみる。
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90度ひねるとベンジンが下に落ちて注入される。面倒なので慣れてしまえば目分量で直接注入してしまうのが手っ取り早い。
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ガラス繊維を少し赤くなるように熱してやるだけでいい。これでベンジンがなくなるまで化学反応は終わらない。途中で終わらせたいときは酸素を絶てばいいので、密封した袋に入れてやればいい。
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全体が金属でできている理由は、これ自体が熱くなるためだ。付属の巾着袋に入れておかないと熱くて持てない。おそらくやけどする温度になる。
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わたしが購入したのはミニというタイプなので18時間発熱を続ける。寝ている間はお休みして起きている間だけ使うにはちょうどいい時間設定だ。さて、この冬はいつまでこのカイロが役立つか。交換部品としては触媒の換火口(810円)を1シーズンごとに交換した方がいいとあるが、使用頻度によっては3年ほどは使えそうだ。
 
追記(2016年2月5日)
注油に関して直接と書いたがやはり付属の注油カップを使わないといけない。数回使うと脱脂綿の吸収能力が落ちるため速やかに浸透していかない。直接だとあふれ出てきてしまう。注油カップをよく見ているとブクブクとなっているので、あふれるのをブロックしているようだ。90年以上の歴史をなめてはいけなかった。