ケータイやスマートフォンには電話番号などの情報が書き込まれたチップを搭載するスペースがある。ここにチップを挿し込むことによって通信キャリアのネットワークに接続される。いわゆるSIMカード(Subscriber Identity Module Card)と呼ばれるICカードだ。
このSIMにはいろいろなサイズがあるが、一般的なのは標準SIMとマイクロSIMになる。
ドコモの場合はSIMと言わず、UIM(User Identity Module)と言っている。UIMカードとmini UIMカードの二種類があり、最近のものはガラケーであってもmini UIMタイプが多い。この場合、小は大を兼ねるで、小さいものはアダプタをつけることによって標準SIMとなるが、大きいものは物理的にスロットに入らないので使用することができない。
そこで世の中にはSIMカッターなるものが存在する。爪切りみたいな形をしていて、標準SIMの枠を切り抜いて、マイクロSIMサイズに替えてくれるものである。
爪切りというよりホチキスに近いか。
裏面を見るとちょうどマイクロSIM形状の抜き型が見える。
以前購入したイオンの980円SIMが解約済みで放ってあったのでそれをテストに使ってみた。挿入した感じは厚みもぴったり、奥まで挿入すると左右の遊びもなくなる。
こんな感じになる。挿入方向を間違えないよう上面と下面にイラストが描かれている。
最後まで押し込むとこんな感じになる。出っ張り部分が底面より出るから、机の上に置いて押し込むとかはできない。手に持って浮かした状態で抜く必要がある。
実際にはこんな感じでは残らず、打ち抜いたときに飛んでいかないように注意しておこう。打ち抜きはある程度強めに一気にガシャコン!って感じでパンチしよう。
キレイに打ち抜かれたと思ったが、実際にはある程度バリが発生する。ちょうど写真で左側面のバリが大きいので型を見てみた。
側面に赤線のような段差が確認できる。ホンのちょっとのことだが、仕上がりに写真のようなバリが出た。もちろんこれは個体差があるであろうから、キレイに抜けるものもあると思う。
断面はこんな感じ。さすがにカッターを使ったみたいにスパッとした断面にはならない。細かいサンドペーパーで仕上げをした方がよさそうだ。
手持ちのマイクロSIM対応機器はGALAXY Noteしかないので挿入してみた。挿入はうまくいったが、抜き取るときに途中で止まってしまう。ロックがうまく外れないようだ。側面の仕上げをまだしていない状態なのでそれを行えばスムーズに出し入れができるはずだ。
以前の電話番号が表示されたので、SIMとしてきちんと認識はできているようである。基本的にはドコモで購入すれば、SIMサイズが変わる場合は無料で交換をしてくれる。このようなカッターが必要になるのは、オークションなどで白ROM機を手に入れた場合だけだ。次にガラケーを買うときはオークションで手に入れようと思っているので、その際にはすっぱりとやってしまおうと思っている。