一番最初に持った移動体通信はポケットベルだった。社会人になってから購入した。ドコモがまだNTT移動通信網と言っていた時代なので、最初に持ったポケベルにはNTTのロゴしかなかった。平成4年頃の話だから20年近く前になる。思い起こせばこのときからNTT系列一筋である。デジタルホン、ツーカー、IDO、DDIポケット、テレメッセージなどあまたあった通信キャリアに一回の浮気もすることなく現在に至っていた。
しかし、それも今日限り。ついに、auの携帯電話を新規購入したのである。もっともプリペイド方式の携帯電話なのでちょっと普通とは違うのだが。そもそも、わたしにこの浮気をさせたのは、各通信キャリアが打ち出しているMNPに対する特別な施策のためだ。今のドコモ携帯は14年超の契約期間になる。そのような長期保有者をないがしろにして、他社の通信キャリアから引っ越してくるMNPユーザにのみ破格の優遇措置を行う。そっちがその気ならこっちもそのイベントに乗せていただこうというわけ。
一番手っ取り早い方法としてauのぷりペイド携帯電話で電話回線を確保する。しかし、わたしの住む中部エリアではすでにK006しか受付をしていない。また、ぷりペイドはauショップでないと受け付けないと電器屋で言われた。
地元のauショップに行くと、K006 ディープピンクなら在庫があると言う。別に端末が欲しいわけではないのでそれでOKと伝える。申込書を書いて免許証を提示すると、30分ほどで電話番号が書き込まれたSIMが発行された。また、初回は3000円分のぷりペイドも同時に購入しなければならない。3000円1枚と1000円×3枚のものがあるので1000円のものにした。
※端末はauICカードに対応しているもの白ROM機なら中古で持込みも可。ただし、ロック解除に2,100円かかる。K006のほぼ未使用は3,000円程度で売れるので、無料で端末を手に入れて持ち込んでもほとんど経費は変わらない。
こちらはぷりペイドカードの番号が書いてある紙。通常、ぷりペイドカードはカードの裏面に書いてある16桁の番号がシールドされていて見れないのだが、こちらはそのまんま番号が列記されている。わたしの場合は1000円分の番号が3つ発行されているので、そこからひとつを選んで登録した。MNPをするにはこのチャージが1回は必要になる。これをしないと利用開始されている状態にならないのだ。
■経費一覧（税込）
K006 電話機本体新規一括 5,775円（これのみカード払い可）
契約事務手数料 4,200円
MNP転出予約手数料 2,100円
総合計15,075円だが、携帯本体とぷりペイドの残りは5,000円ほどでオークション処分するとして、約1万円の経費をかけて見返りが得られるのか。乞うご期待。
追記（2012/9/1）
携帯とぷりぺ残額セットを5,500円で売却。オク税を引いて5,211円が手取りとなる。結果、総経費は9,864円の約1万円となった。MNP弾としてはこんなものか。
