2025年2月4日15時より、ビットトレードワン(BTO)によるUSB Cable checker3(以後UCC3)のクラウドファンディングが始まった。
昨年クリスマスイブ、製作者あろえ氏は試作品動画ツイートの販売日問い合わせリプライに対して「クラファンやってかららしいので多分2月ぐらいかな?」と回答していた。2月になっても何もアナウンスがないのでしびれを切らして2月3日朝にBTOに問い合わせたところ、サポート部から「現時点での決定事項はございません」というつれない返信をもらっていた。しかし、実はその4分前にあろえ氏がクラファン開始予告ツイートをしていたというチグハグな状況が生じていた。BTOの金型代調達のためとしていたが、UCC2で十分利益を上げているはずなのでいきなり販売でもよかったような気もする。マーケティングの意味合いが強いのだろう。
BTOがクラファン開始時刻15:00をアナウンスしたのが12:33だった。お昼休みスタートと思っていたのでまさかおやつタイムとは思わなかった。15時少し前、偶然トイレに行きたくなったのでスマホを持って移動した。クレジットカードの番号を入れるのに手間取り受付は20番台だった。
希望価格は8,480円で、割引された100台+800台+50台×2の計1,000台が納期2025年6月、次のロット3,000台は7月になる。よくわかっている人はやや割高の量産モデルを最初から選んでいる。おそらくクラファン慣れしている人は初期ロットに不安を持っているのだろう。
製品仕様
- 本体寸法 約 70x40x22mm
- 重量 約65g(電池含)
- 搭載部品 OLEDディスプレイx1 電源スイッチx1 操作スイッチx1
- 対応USBインターフェイス
〈A-Side〉Type-A x1 Type-C x1
〈B-Side〉micro-B x1 Type-C x1 - 起動時消費電力 120m[W]
- 待機時消費電流 1μ[A]未満
- 動作環境 温度 0~45℃、湿度 10~60%(結露なきこと)
- 電源 単四電池x2
- 内容物 本体
- 保証期間 6か月
UCC3で追加された機能
E-Markerデータを読み取り
ポートチェックモード
- 充電モード解析
ポートのロールチェック(充電/給電/両方)やUSB PD・EPRへの対応可否等を確認 - PDO(Power data object)表示機能
USBポートがPDに対応していた場合、PDOを一覧表示(ソース・シンクとも) - Alternate Mode対応状況のチェック
DisplayPortやThunderboltに対応しているかを判定可能
UCC3に思うこと
クラファンは遅れるのがデフォルトなので、半年後に受け取れたらいいと考えておこう。ファームウェアの書き換えに対応したというツイートを見かけたのでバージョンアップ対応があるとうれしい。
UCC1:2017年 同人ハード
UCC2:2019年 BTO マイ・プロダクト サービス
UCC3:2025年 クラウドファンディング スタートアップ BTO
今回、チェッカーにテスターの持つオプション機能を付加してきた。UCC4ではKM003Cの機能を内包するのだろうか。まずは半年後のお楽しみである。
追記
2025年2月5日 午前5時45分に目標500万円を達成した。
金型代稼ぐって、もう打ってんじゃん(T1らしい) #UCC3 pic.twitter.com/V02BkXVx0D
— カワヅ (@necobut) 2025年2月5日
USB Cable Checker3に群がる人たち#UCC3 pic.twitter.com/daVg1aCUoL
— ウズキアオバ (@uzuki_aoba) 2025年2月5日
そして達成を待ったかのようにプロト品が配られてツイートされるようになった。バグ取りのために有識者による評価は必要だが、UCC2と違いクラファンをやった以上は、半年待ってでも応援してくれる支援者のためにもこのようなあおりに近い行為は控えて、見えないところでやる配慮が必要だろう。まぁ、BTO自身もやっているわけだが。