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やっとまともな5.1kΩプルダウン抵抗入りUSB Type-Cアダプタが登場

おさらい

今まで何度か格安中華機器のType-Cレセプタクル問題を取り上げてきた。あるべきはずの抵抗が入っていないため、Type-C to Type-Cのケーブルで通電が始まらないという不都合が生じていた。そんな機器は捨ててしまえばいいのだろうがそうもいかない。

こんなアダプタを自作して対応していた。不格好なれどスリムさにこだわって市販品に抵抗を取り付けただけのものになる。

AdafruitからUSB Type C CC Resistor Fixerが登場してスイッチサイエンスでも送料込み1,300円で販売している。コンパクトにはなったが横幅もありちょっと不格好だ。基本は基板むき出しだが、ケースも販売されている。通電LEDがあるのは評価できる。

真打ち登場

そしてついに今年1月末、HAGiBiSから5.1K Resistor USB-C Adapterが発売された。これはまさに理想としていたアダプタだ。AliExpressでは1個400円で買える。早速調達してみた。

最初から分解する気満々で2個用意した。裏面にスクラッチがあり、スマホでQRを読み込むと真贋がわかるようになっていた。

ちょっと日本語訳が変な感じだが、こんな風に正規品と表示される。かなり質の高い製品を作っているイメージができた。

通常は充電できない掃除機がアダプタを装着すると無事充電を開始した。

アダプタの抵抗自体は35mΩほどと思われる。

色々なチェッカーで結線を想定してみる。以前案内した通り、上流下流があるのでアダプタは下流に取り付ける必要がある。

内部分析

ここから先は実際にケースをひとつ剥がして中を確認していく。このようなアダプタでシリアル番号を入れているのを見たことがない。

この基板情報と実際にテスターを使って結線を調べてみた。

気が付くだろうか、本来Type-CではあるはずのCC線が接続されていない。5.1kΩプルダウンはメス側でのみ効果を発揮する。このアダプタを使うとPD通信が行えないことになる。

5V⎓3AとしているもののD+、D-のデータ線が活きているため、これらの急速充電は確認できて、5V超のトリガも問題なくできた。

拙作のアダプタ(上)は単に市販品の表裏に5.1kΩを貼り付けただけなので、オスメスどちらでも作用してしまう。今回のHAGiBiSは少なくともPD充電器側に挿しても、コールドソケットをホットソケットに切り替わるような動作はしない。必ずシンク側に挿すように設計されているのはさすがというべきだろう。