ミリオームテスターからバッテリーテスターへ
ケーブル抵抗を測定する目的で2年前に2Ω以下の微小抵抗を測るミリオームテスターを調達した。3,000円もしないオモチャのような価格ながら、3mΩや20mΩといったサンプリング抵抗をズバズバと当てていく性能に驚愕した。
そして今年の独身の日セールでは新たなガジェットとしてRC3563というテスターを購入した。クリップ付きで1,900円だった。元々バッテリーの内部抵抗と電圧が測定できるテスターとして売られているが、ミリオームテスターとしても使えるという。そのレンジがまたスゴい。
- 0.001mΩ~200Ω
- 0.001V~±100VDC
最初単位が間違っているのかと思ったが、1mΩのさらに1000分の1オーダーで合っていた。リチウムイオン電池からカーバッテリーまで、内部抵抗を見て劣化度合いを推測して交換時期を見極める。さらにワイヤー抵抗まで計測できる。先に買った2Ω上限のテスターなんて必要なくなる。
外観と内部


オレンジの筐体はよく目立ってよい。


充電端子は旧モデルがMicro-Bなのに対し、現在はType-Cになっている。PCと接続してデータ通信用としても機能する。



4端子のテストポートに挿入するオプションプローブはいくつかあって、クリップタイプを選択した。コネクタにはGX16が使われている。RC3563の姉妹機YR1035+と共用できる。



バックライト付き液晶でコントラストがあって暗いところでも見やすい。ただ、ボタンが光るわけではない。
サンプリング抵抗


手持ちのサンプリング抵抗5種について今回のテスターとミリオームテスターで計測した。うち2種を掲載しておく。精度的にはまったく問題がなかった。今後はこの新しいテスターをケーブル抵抗測定に使っていこうと思う。
バッテリーの内部抵抗

本機はカーバッテリーの内部抵抗も測れるという。手元にないので、消耗したアルカリ乾電池で計測した。新品が0.4Ωぐらいであることを考えるとずいぶん消耗しているのがわかる。
内部構造
新しいものを買うとまず分解してしまうのはよいクセだ。見てもわかるわけがないのに悦に入ってしまう。

液晶部とはピン接続なのでキレイに分解できる。


基板の裏は何もない。実装が片面なのは低コスト化につながる。


製造日を推定するものとしては基板とバッテリーデートが参考になる。数ヵ月前の製造品だとわかる。

今回一番うれしかったのは、てっきりBで到着すると思っていたのがCだったこと。見てわかるように5.1kΩプルダウンもセットされている。

基板の全体像を確認して終わることにしよう。4つあるボタンは如意棒のようになっているのがおもしろい。
PC接続

本機はシリアル通信をサポートしていて、GitHubでPC用のアプリも公開されている。Windows 11では標準ドライバで認識をした。ちょっと試してみたが、データは拾うもののちょっと数値がおかしい。ちゃんとデータを保存して使用したい人は検証の上で使う必要があるだろう。
総評
実は今回の製品は11月8日に発注した。独身の日セールをフライングした。アリエクがセールに向けてクーポン額を引き上げると、セラーはそれを当てにして値段を上げたり割引を下げたりする。結果、直前に買う方が混雑を避けて安く買えることがある。今回もそうだった。
紹介はしなかったが、抵抗・電圧ともキャリブレーション機能がありちゃんと校正をしてやればある程度正しい計測はできそうだ。旧ミリオームテスターの出番はなくなるだろう。