簡易USBテスターをレビューしていて、今まで気にしていなかったデータ転送速度という項目が現れた。現行で販売されているUSB4では最大40Gbpsをサポートするという。電源系にだけ使うことを考えていたが、確かにDP Alt モード対応機器が増えている現状ではUSBテスターを中継することによりデータ転送速度に影響があっては本末転倒だ。
そこでフル結線になる3モデルでデータ転送速度にどの程度影響があるのかを調べた。
と言ってもわたしのPC環境ではDP Alt対応ではないUSB 3.2 Gen 2x1(10Gbps)ポートしかないのでこれを上回るテストはできない。公称シーケンシャルリード1000MB/s、ライト900MB/sのKingston USBメモリを使ってテストした。
PCダイレクト



3回テストを行った。いずれもシーケンシャルに関しては公称値を達成している。この値を基準として、それぞれのテスターを通すとどれほど劣化するのかしないのか調べてみる。
KM003C



さすが信頼のKM003Cだ。通過させても転送速度にはまったく影響がない。いや、むしろ上がってる?メーカーはUSB4対応と言っているので、20/40Gbpsのいずれかだろう。
WITRN C5



こちらも問題がない。USB 3.2の速度を維持している。
380円テスター



さすがに唯一40Gbpsを自称するだけあってこの価格で劣化がないのは大したものだ。
結果、この3モデルについては電源系でもDP Alt モードでも中継に使って問題なさそうだ。
ATORCH CC085


おまけでUSB 2.0相当の結線しかないUSBテスターで1機種テストしてみた。当たり前だが、D+/D-のデータ線しかないので480Mbps頭打ちということになる。
FNB58は電源を供給すればUSB4ケーブルでいけるかと思ったがUSB 2.0だった。