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2014年春 ソフトバンク プリモバイル MNP弾最新事情

※文中の(税込)はすべて5%表記となっている。
 
■プロローグ
この春の各社MNPiPhone一色である。昨年までのソフトバンクauの戦いにドコモまで加わっているのだから勝負が過熱するのも致し方ない。各社MNP優遇をAndroid機に回すのを減らし、iPhone機へ集中させた。それも1台よりも2台3台とまとめてMNPする客への施策を手厚くしたものだから黙ってみているわけにはいかない。
ちょうど1年満期を迎えるプリモバイル回線が2つあったので、au iPhone5寝かせ3円回線を加えて3台同時MNPをドコモiPhone5s 16GBに撃った。東海エリアで本体一括ゼロ円、現金9万円即渡しはそれなりのインパクトがあった。ドコモiPhoneはパケットを外すと毎月3円維持が可能なので寝かせても負担にならない。また、月々サポートを消したくなければ、Xiパケ・ホーダイ for iPhoneをXiらくらくパケ・ホーダイやXiパケ・ホーダイ for ジュニアに変更するという裏技で毎月338円(税込)で維持させることもできる。この場合、プラスXi割という2台持ちでデータ専用機を格安に運用するための代表回線とすることができるのでさらにお得な運用が可能だ。
前置きが長くなってしまったが、プリモバイルのMNP弾を撃ちつくしたため新たに補給しようというところから最新のプリモバイルによるMNP弾の事情をまとめてみることにした。
 
MNP弾としての有効性
ソフトバンクのプリモバイル回線をMNP用にすることに関して賛否両論がある。
●良い点
・初期コストが安い
・維持費がかからない
・端末セット販売で格安に購入できる
・購入端末はすぐに通常ガラケーとして売ることができる
・契約後420日間は着信専用として維持費ゼロで使える
●悪い点
・短期転出ではペナルティが高額になる
・ひとり2回線しか持てない
・契約解除料なしで転出する場合は1年間かかる
MNP予約番号がソフトバンクショップでしかもらえない
・チャージ分の有効期間が60日と短い
 
■プリモバイルを契約しよう
プリモバイルはガラケー本体とSIMに初回チャージ分がセットになったものか、ガラケー本体をショップに持ち込んでSIMと初回チャージ分を契約する方法の二通りがある。しかし、現在は持ち込み契約はほとんど受け付けられておらず、現実的には前者だけになる。もっとも、ソフトバンクもプリモバイルで新規回線数を増イメージ 4やしたいという思惑もあって、端末込みで格安販売がされている。
プリモバイルは、ちょっと大きい店舗のヤマダ電機を探すとよい。3/31まで105SHという端末が4,000円分のチャージ込みで4,000円で販売されている。実質端末はゼロ円というわけだ。105SHはホワイトとブラックの2色があり、転売をしたいならホワイトの方が若干高く売れるようだ。
オンラインショップでは3/31まで7,329円(税込)で販売されている。売り切れていることが多い740SCは端末をSIMフリー化することができるので機能的には落ちるが人気の端末だ。

■購入端末を売却イメージ 5
現在プリモバイルの新規契約で購入できる端末は105SHか740SCの2機種となる。店頭で購入する場合はほとんど開通テストが行われてしまうが、オンラインショップで購入した場合は未開封状態で到着する。プリモバイルのシールをキレイにはがして、プリモバイルご利用ガイドを抜き取ってしまえば通常のガラケーに早代わりだ。いずれの端末もヤフオク!で4,500~6,000円程度で取引されており、うまくすれば購入代金がそのまま回収できてしまう。つまり、タダでMNP弾が作れることになる。現在は年度末で安売りされているためもう少し寝かせてから端末を処分するのがいいだろう。
 
 
■利用開始手続き
オンラインショップで購入した場合は、電話かWEBで利用開始の手続きをしなければならない。月末から月初にかかる場合は急いで月末に利用開始手続きをしてしまった方がいい。もっとも手続きをしなくても10日ほど経過するとソフトバンク側で手続きをされてしまう。
店頭で購入した場合は購入日が利用開始日なので特に手続きは必要ない。

■チャージ分を使おう
4,000円のチャージ分は全額使えるわけではなく、契約事務手数料3,150円(税込)とユニバーサルサービス料11円(税込)が天引きされているため、実際に使えるのは839円分となる。通話料は全国一律9円(税込)/6秒だから約9分の通話ということになる。もちろん着信なら無料で、発信元がホワイトプランに加入している場合は無料通話の対象先となる。
このチャージ分は利用開始翌日から数えて60日間の利用有効期間がある。keisanサイトの日付計算機能で算出すると次のようになる。
 
  ●2014年3月22日に利用開始した場合の利用有効期間60日
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   ※2014年5月21日まで発着信可能 
 
  ●2014年3月22日に利用開始した場合の電話番号有効期間420日
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    ※2015年5月16日まで着信可能 
 
■利用開始日の調べ方
店頭で購入した場合は渡される【新規】申込内容確認書にお申込日が記載されているが、この紙を無くしてしまった場合や、オンラインショップで購入して利用開始手続きをした日を忘れてしまった場合は該当のSIMを手持ちの3G対応ソフトバンクガラケーに挿して、次の方法で利用開始日を知ることができる。ただし、途中で追加チャージをしていない場合に限る。すでに電話番号有効期限が過ぎてしまっている場合は圏外表示になるのであきらめよう。
【残高・有効期限の照会】
1400番にダイヤル
音声ガイダンス「メインメニュー、残高、有効期限をお聞きになる場合は1を・・・」→1プッシュ
残高がある場合の音声ガイダンス例「残高は839円です。残高の使用期限は2014年5月2日です。2015年4月27日までにカードを追加登録されますと同じ電話番号を続けてご利用いただけます。」
残高がない場合の音声ガイダンス例「残高は0円です。2014年11月20日までにカードを追加登録されますと同じ電話番号を続けてご利用いただけます。」
 
  ●2014年11月20日が電話番号有効期限の場合 
イメージ 3
    ※2013年9月26日が利用開始日
 
■チャージ分の消化方法
2ヶ月経てば自動的に消滅するチャージ分だが、それではテレホンカードや切手の死蔵と一緒で発行者の利益になってしまう。孫氏て得になることをよしとしない人は、なるべくソフトバンク以外の通話できちんと使い切ろう。
1.りかちゃんでんわ(03-3604-2000)にかけると1分15秒で117円消化
2.国際電話でフランスの時報サービス(010-33-836991212)にかけると119円/30秒
3.国際電話でニューヨークの天気予報(010-1-631-924-0517)にかけると39円/30秒
 
MNP転出の費用
プリモバイルの回線をMNP弾として利用する人が増えたおかげで、ソフトバンクも対策を打ってきた。今までは短期で解約を行っても約1万円のペナルティを上回るメリットがあれば手っ取り早く作れる弾として利用してきた人がいた。このため、契約後翌々月末までのMNP転出は通常2,100円(税込)のMNP転出手数料が5,250円(税込)かかるようになった。加えて、1年以内の解約は20,790円(税込)の契約解除料が必要になる。この1年以内とは日数ではなく月末を12回またぐまでとなる。
 
 例:2014年3月22日プリモバイル新規契約のMNP転出コスト(税込)
イメージ 6
 

この通りなので、プリモバイルをMNP弾とするときは次のようにしよう。
利用開始日1年後の同月1日から420日目まで
 
MNP予約番号の払い出し
MNPの予約番号は払い出されてから15日間有効なので2回の週末をはさむことになる。とにかく時期がきたら早めに予約番号を取得しておくことをオススメする。もし15日間以内にMNPできなくても領収書を持参すれば払い戻しの上、再度予約番号をもらうことができる。ただし、切断型という後戻りできない方法でMNP予約番号を発行した場合は必ず15日以内にMNPを完了させよう。
プリモバイルの予約番号は必ずソフトバンクショップで行う。ほとんどの場合、端末やSIMの確認はないので、電話番号と身分証明書と現金さえあればOKだ。予約番号をもらうときは必ずプリペイド回線でのMNPですと自己申告しよう。通常メニューだと検索ができず不慣れな店員だと時間がかかってしまうからだ。予約番号払い出しは曜日時間によっては十数分かかるときもあるので焦らず待とう。無事発行されると書類と同時に、該当する番号にSMSも送られる。これは必ずしも受信しなくてもよい。
もし420日の間によい案件がない場合は、追加チャージを行い延命させることもできる。この場合はカード1枚追加するごとに60日の延命ができる。1年超過しているのでいつでも契約解除料不要でMNP可能になる。
 
MNP弾の利用
今のところプリモバイル回線のMNPでお断りをされた例はないが、販売店によってはプリペイド回線お断りというところもある。ましてや巷にMVNO事業者があふれる現状では、そのうちドコモ、ソフトバンクauの通常回線以外のMNPでは格安販売お断りというのも出てくる可能性がある。もっともそうなった場合でもプリモバイル回線のいいところは420日を過ぎるとペナルティなしで自動解約になるところだ。初期費用が回収できている人はまったく懐が痛むところがないのはうれしいところ。
ハードなMNPユーザには向かないが、せめて自分で利用する分の端末を安く手に入れたり、毎月安く利用するためにMNPを利用するようなライトなMNPユーザにはこのプリモバイル回線が今のところオススメであることに違いはない。
 
■プリモバイルの名義変更
ソフトバンクモバイルのQ&Aにプリモバイル名義変更についての記述がある。
Q.[プリモバイル]名義変更はできますか?
A.はい、ご名義は変更できます。
変更のお手続きは、ソフトバンクショップでのみ受付しています。運転免許証やパスポートなどの本人確認書類(その他本人確認書類はこちら)をお持ちのうえご来店ください。
※譲渡者(現契約者)・譲受者(新契約者)両方のご来店が必要です。
※譲渡の手数料はかかりません。
ご参考 :「プリモバイル」の契約期間、残高、メールアドレスは引き継ぎできます。
 つまり、ひとり2回線制約があるので、契約しやすい人が契約をしてあとで別の人に渡して自分の枠を開けることができる。ただ、MNP弾として利用する場合はMNP先での音声枠空き状況も影響してくる。MNPの場合は家族間であれば比較的甘くなっていて、MNPと同時の名義変更も可能になる。例えば、妻名義のプリモバイル回線をMNPで自分に名義変更しながらMNPすることもできる。手数料もかからないのでうまく利用するとプリモバイルひとり2回線制限や各社音声5枠制限を回避することができるだろう。
 
■次なるMNP弾の仕込み
プリモバイル回線はひとり2回線までしか持てないので効率的に運用する必要がある。半年に一回程度のMNPでよい場合は半年おきに1回線契約するのがよい。もうひとり家族を巻き込めるなら3ヶ月に1回の仕込みがよい。
プリモバイルはMNPが成立すると翌日からまた再度契約ができるので、1回線減ったら直ちに1年後を見据えて1回線補充しておこう。切断型で発行した場合はMNPを待たずして即日追加可能だ。