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格安中華プロジェクターでホームシアター

このご時世なかなか外出や映画館で楽しむことが難しくなってきた。どうしても観たい新作は劇場に足を運ぶことになるが、ヒマなので映画でも観るかという軽いノリなら、アマゾンプライムビデオがある。ドコモからいただいたアマゾンプライム権のおかげで2024年5月まであと丸3年も使える。プライム会員は送料がかからない買い物特典だけではないのだ。

 

おうち時間を楽しむために、自宅にシアターを作る。こんな人も多いだろう。わたしもお金をかけずに真似してみたい。まずはアマゾンで1万円以下のプロジェクターを物色する。あるわあるわ、それでもHD映像をリアルに映せて、明るさもそれなりのものを探すと7,000~9,000円ぐらいとなる。形状こそ違えど中身は同じだろうってのもちらほら。

 

その中でも仕込みと思われるレビューも参考にしながら購入したのは以下のモデルになる。わたしが買ったときは7,500円だった。

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GROVIEW G210 小型プロジェクター
商品仕様
言語:日本語対応
明るさ:5000LM
投射推奨距離:1~5.2m
コントラスト:5000:1
アスペクト比:4:3/16:9
使用寿命:約60000時間
投射サイズ:32~200inch
ネイティブ高解像度は1280×720p
サポート解像度:1920×1080p
Bluetooth搭載
100インチプロジェクタースクリーン付属

 

普通に考えたらこんな値段で買えるはずがないスペックになっている。エプソンとかなら10倍20倍はするだろう。どれほどの性能があるのか検証してみたい気持ちもある。

 

アマゾン倉庫発送なので到着は早い。コンパクトな箱で届いた。あれ?スクリーンはと思ったら中に入っていた。ただ、スクリーンはペラペラ、スケスケで反射もよくないのでこれは使えない。向こうが透けて見えるぐらいだから当然投影光も通過してしまう。反射光を観るスクリーンとしてはダメダメ。

本体はA5サイズで厚さ8cm、片手でも持てる軽さだ。レビューを書いて2,500円相当のバッグもプレゼントされた。

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■投影仕様

それでは早速投影仕様を調べてみよう。光学ズームはないので単焦点ということになる。つまり、大きく映したければ距離を取るしかない。近くでしか投影できない場合は小さくしか映せない。ピントが合う範囲を調べてみた。93~245cmだった。早速スペック表のウソが見つかった。5.2mの距離で映したらピントが合わない。ボケボケ画面で観ることになる。ちなみに、この距離の場合の投影サイズは28.3~81.8インチ(16:9)だった。これまた商品説明に200インチなんて誇大広告が書いてあるがとんでもない。ピントが合う範囲での実力値は30~80インチだろう。

固定焦点であれば、距離と画角は正比例となるので、3~4点ぐらい測って回帰計算をすると数式で必要なインチ数の投影距離が求まる。

  • 投影距離=(インチ×2.54+11.3)÷0.894 【16:9】

50インチで映したい場合は上のインチに代入すると投影距離約155cmが求まる。逆に投影距離からインチ数を割り出すこともできる。

 

■明るさ
1ルーメンというのはローソク1本の明かりを1m離れた距離で測ったときの明るさになる。市販の40形相当の電球が485ルーメンだ。本機の5000ルーメンというのはそれを10個同時に点けた明るさだからどれだけ明るいかわかるだろう。本当に5000ルーメンなら部屋のライトを点けていても映像が確認できる。口コミを見てもそこまでの明るさはない。

 

プロジェクターの光量は位置によっても違うし、白だけの表示と、カラーを表示したときでも変わる。このため、四角い画面を9分割してそれぞれの中央で白だけのときと、赤青緑表示それぞれで平均を出す。

プロジェクター用のカラーブライトネス&ホワイトブライトネスとしてサンプルデータが載っている。https://www.colorlightoutput.com/

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スマホアプリなので精度はそれなりだろうが、以下の通りとなった。

  • カラー:190ルーメン
  • ホワイト:390ルーメン

そうか、40形電球一本分もないのか。かなり部屋を暗くするか、夜に電気を落として観ることになりそうだ。

 

■スクリーン
おまけについていた布切れスクリーンは最初から使う気がないので、ちゃんとした格安スクリーンを調達した。84インチでお得な曜日に購入をすると実質7000円ほどで購入できる。プロジェクター本体より高くては意味がない。

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カーテンレールの木枠に取り付けた。重さ5kgなので引っ張る力を計算に入れてもなんとかなるだろう。収納タイプなので邪魔にならないのがいい。

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本来は引っ掛けるだけだが、念のため落下防止も施しておいた。

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使用するときはスクリーンを下ろしてこの距離で投影する。2.1mほど離れてほぼスクリーン横幅になる。16:9映像なので、上下はかなり空きがある。昼間で外光もあるため部屋の電気を消していても鮮やかさとしてはこの程度となる。

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夜に部屋の明かりも消して投影するとそれなりのきれいさで観ることができる。プロジェクター本体にもスピーカーが搭載されているが、それを使わずネック式のスピーカーを着ければかなりのめり込んで映画が楽しめることは間違いない。

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テストパターンを表示してみると、横から見てもスクリーンがまっすぐ張られているのがよくわかる。波打っていたり、全面でピントが合っていないと映像がきれいに映らない。約15,000円程度でホームシアターが完成した。無料のアクション映画を耳元大音量で迫力ある映像で楽しむこととしよう。